幅広く多彩な韓日交流

信頼と理解を深める礎に
日付: 2024年12月27日 10時34分

 地方自治体にとどまらない韓日の草の根交流が、新たな局面を迎えている。東京・上野のアメ横商店街連合会は韓国の広蔵市場商人総連合会と、戸板女子短期大学は誠信女子大学校と、MOU(了解覚書)を結んでいる。幅広く多様な交流が相互の理解と信頼を深める礎となることを期待したい。

政治に影響されない関係構築を

 昨年12月15日、上野の森ハーフマラソン実行委員会が主催した「第11回上野の森ハーフマラソン・東京新聞杯」が開かれた。ハーフの部・10キロメートルの部ともに500人が定員。
第11回上野の森ハーフマラソン(10キロメートルの部)に参加し完走した高政弘・アメ横商店街連合会副会長

 協賛に東京日韓親善協会連合会(保坂三蔵会長)が名を連ねており、参加者リストをみると、国際色豊かな大会であったことが分かる。在日コリアンの参加者も多く見られた。
今回の大会に、在日韓国人3世の高政弘さんが参加、制限時間内の完走を果たした。アメ横商店街連合会(星野勲会長)の副会長でもある高さんは、MOUを結ぶ広蔵市場商人総連合会(追貴性会長)の要請に応じ、昨年10月にソウルの韓国市場を視察していた。「今後も相互に学びあい、刺激を与える関係を築いていきたい」としている。

昨年11月9・10日、戸板女子短期大学(白川はるひ学長)は学園祭「TOITAFes」を開催。両日の開催で2000人超が来場した。
韓国のコスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」「nuse(ヌーズ)」「DEARDAHLIA(ディアダリア)」のほか、インナービューティーブランド「FOODOLOGY(フードオロジー)」をはじめ、人気のブランドが勢ぞろいした。韓国高麗人蔘社協力のもと、大学構内で開催された「コスメフェスタ」は人気を博し、大行列が出来て2日間とも盛況だった。
戸板女子短期大学はKビューティーに限らず、KPOP・Kフード・エンタメについて学ぶことができ、昨年7月に韓国の誠信女子大学(李成根学長)とMOUを結んでいる。
行政にとどまらない各種の草の根交流は、韓日の絆を深め友好親善に資するだろう。

昨年11月9・10日に開催された戸板女子短期大学学園祭内「コスメフェスタ」のもよう


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