K-POPがつなぐ韓日の絆

世代を超えて広がる音楽交流
日付: 2024年12月27日 09時32分

 日本における、KPOPの人気は、ここ数年でさらに高まっており、その勢いは2024年も続いた。
BTSやBLACKPINKをはじめとするトップアーティストだけではなく、次世代グループや新人アーティストも日本で大きな注目を集め、ファン層がさらに広がっている。かつては主に若い女性が中心だったKPOPのファン層も、今では年齢や性別を問わず多様化している。親子でKPOPを楽しむ姿や、定年後にKPOPにハマるシニア層の姿も見られるようになった。昨年開催された「NewJeans」の公演には多くの中高年男性が会場を訪れていた。日本人アーティストが所属する、KPOPグループが増えたことも、親近感を高める要因となっている。
昨年、特徴的だったのが、フェスやドーム公演などの大規模ライブの増加だ。日本全国で多くのKPOPフェスティバルが開催され、大勢のファンが集まった。東京ドームや京セラドームなどの大規模な会場から、地方都市のアリーナまで、KPOPのライブイベントは日本各地で行われた。これらのイベントは、ファンとアーティストが直接交流できる貴重な機会となっており、その規模や演出のクオリティーは年々進化している。「SEVENTEEN」「NewJeans」「StrayKids」「SHINee」「TREASURE」「IVE」などが東京、大阪、福岡、名古屋などのドームでライブを開催。「TWICE」も大阪、東京、神奈川でスタジアム公演を行った。日本国内においてはドームやスタジアム規模での単独ツアーの開催、さらには韓国の音楽アワードやイベントが当たり前のように行われるようになった。
「ユートフェスト2024イン沖縄」(沖縄・セルラースタジアム那覇)、「MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN」(福岡PAYPAYドーム)などの大型フェスほか「2024 FNC KINGDOMSING SING SINGフェス」(幕張メッセ)など多くのKPOPフェスが各地で行われた。
地域密着型のイベントも注目を集め、地方のファンが地元でKPOPを楽しむ機会が増えている。
また、来日アーティストの多様化も特徴的だ。「NewJeans」「TWICE」「StrayKids」「NiziU」などの最近のビッグネームだけではなく、「少女時代」「KARA」「EXO」などの古くから活躍するアーティストが来日し、長年韓流に親しんできたファンを喜ばせた。
日本でのKPOP人気は今後もますます拡大していくと予想されるが、これからもアーティストとファンが共に成長し、新しい文化交流の形が生まれることを期待したい。また、韓日間の文化的なつながりが深まることで、音楽を通じた友好関係の強化が期待される。
25年1月4・5日の両日にはみずほ福岡ドームで『第39回GOLDEN DISC AQWAARDS』が開催される。最大級のKPOPアワードで、海外での開催は6回目。日本で開催されるのは12年の第26回京セラドーム以来2回目、13年ぶりとなる。これまで東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、BIGBANG、TWICE、BTSなどが栄誉ある大賞に輝いてきた。
24年は、日本でのKPOPのプレゼンスの大きさを改めて示す年となったが、25年にこの流れがどのように発展していくのか、今後の動向にも注目していきたい。


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