各地でキムチ作り盛況

新宿韓商連と千葉韓人会
日付: 2024年12月10日 11時28分

 先月30日、一般社団法人「新宿韓国商人連合会」(鄭宰旭会長)は「第8回日韓小学生親善交流高麗白菜キムチ教室」を開催。約40人の関係者が埼玉県日高市(谷ケ崎照雄市長)の会場に詰めかけた。東京韓国学校(韓相美校長)と高萩北小学校(橋本泰伸校長)の児童ら22人が参加した。


韓日小学生らが埼玉県日高市で白菜収穫を体験(東京韓国学校提供)

 

 2014年に第1回を行った本イベントは、今年で10年目の開催。コロナによる中止を2度挟んだが、以降は開催が継続している。日高市内の6地域の小学校が順番にイベントに参加する。
参加者全員で高麗神社を訪れ、韓国とゆかりが深い神社の歴史について講義を受けた。白菜収穫やキムチ作り体験を、妻家房高麗川店や高萩公民館で行った。

7・8日の2日間にわたり、在日本千葉韓国人連合会(梁美榮会長)は「第3回キムジャン祭り」を開催。約370人が都内の会場に集まった。
会場には塩漬けされた白菜が300個並び、参加者がヤンニョムを塗り込んでいくかたちでキムジャンを行った。


(写真左)都内の会場でキムチ作りを指導する梁美榮・千葉韓人会会長

 

 梁会長によると、「小ぶりの白菜の一枚一枚にヤンニョムを薄く練り込んでいき、完成品がもとの白菜の大きさより膨らまない程度にすべき」とのこと。また、「保存の条件など整えば、キムチは野菜のどこも捨てることなくすべてが食べられる料理。長期保存も可能で、多くの方にその魅力を知って欲しい」としている。
参加者の中には、料理教室「ニキズキッチン」(棚瀬尚子代表)で各地の韓国料理教室に通う生徒らの姿があった。
棚瀬代表は、「このイベントのように大規模なキムチ作りは、講師らの家庭で行うことが多い私たちの教室で実施するのは難しいので、今回は梁会長に呼び掛けられて会場にやってきた。韓国料理への関心はかねてより共有しているので、多くの仲間と参加でき、楽しい時間を過ごすことができた」としている。
会場の付近をたまたま通りかかったという関口孟利・江戸川区町会自治会連絡協議会会長は、「これからは年齢や国籍など関係なく、外国の方々が日本の地域に多くの魅力をもたらしてくれるだろうと思っている。今回のイベントを通じて、韓国の皆さんが地域に多くの貢献をしてくれていることがわかった」と述べた。


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