国際情勢が世界大戦への火種を持って揺れ動いている。
ウクライナの戦場でNATOの敗北が明らかになるやパニック状態に陥った西欧(EU)はロシアを敗北させるまで戦争を続け、世界大戦を辞さないと叫ぶ。スウェーデンやフィンランドなどはありもしなかったロシアの脅威を強調、ウクライナが敗北すれば次は自分たちが攻撃されるとNATOに加入、自ら率先してロシアに敵対し、ロシアの本当の攻撃対象となった。
西欧は自分たちの戦争に他の国々を引き込むため狂奔、特に韓国を最も引き込みやすい米国の従属国と考えている。それで自分たちはロシアの優先的攻撃目標になることを避けようとしながら韓国を第2の代理軍にして、対ロシア戦争を起こしたNATOの共犯にしようとする。
EUの戦争の追求は、極度のルソフォビア、つまり人種的偏見・嫌悪感からだ。堕落した西欧はもはや先進国と言えない。西欧メディアは徹底した扇動機関だ。口さえ開けば嘘をつくゼレンスキーの代弁人だ。EU諸国内の意見は徹底的に無視、キーウ支援だけを洗脳、北韓軍参戦説を捏造・誇張している。
ウクライナの大統領特使団が先週秘密裏に訪韓、ウメロフ国防長官が尹大統領にまで会った。韓国当局が国民多数(80%)の反対世論などを受け入れ、キーウ側の武器販売要請を拒否したのは当然だ。しかし、尹政権はウクライナに1億ドル(約1400億ウォン)の低利借款提供を約束した。欧州各国国民の苦痛は見ず、ゼレンスキー支援にすべての資源を動員するEU執行部の真似をした。
西欧のたくらみは尹錫悦政権の無知が招いた。ロシアは過去2年9カ月間、韓国に対して繰り返し警告してきた。ロシア外交部のルデンコ次官は、先月の24日、タス通信とのインタビューで決定的な警告を発した。
彼は、韓国がウクライナへの武器供給の可能性を露・北協力の発展と関連付けるアプローチは非常に否定的な結果を招く可能性があると述べた。彼は、ウクライナ紛争が韓半島と何の関係もないのは明白だと強調した。
韓国政府がNATOパートナーの支援を受け、北韓軍問題を人為的に拡散し、NATOとの緊密な協力の下、対北武力圧迫を拡大しようとしていると指摘した。これは結局、集団西方がゼレンスキー政権に武器を供給するための総体的努力に韓国を引き込み、韓国を西側が犯した犯罪の共犯にすると言った。
ルデンコ次官は、ロシア国民を殺害するため韓国の武器が使用される場合、これは最終的に両国関係を崩壊させることを韓国が認識せねばならず、ロシアは必要と判断されるあらゆる方法を通じて対応、これは韓国の安全保障に役立たないと言った。ルデンコ次官は、韓国政府が状況を冷静に判断して無謀な措置を自制、長期的な国益を優先して欲しいと言った。
EUは本当に図々しい。自分たちは決定的な武器をキーウに供給せず、供給してもロシア側が分からなくなるようにしながら、韓国には公然と武器供給を要求、特に韓国の同盟の米国の新政府が望まない措置を強いる。
トランプ側の終戦案というのもロシアの立場を全く考慮していない。西欧はまだロシアを力で抑えられると勘違いしている。ロシアは兵力を150万人から240万人水準に増やしている。西欧との全面戦争への備えだ。ところが、韓国は戦時に備えた武器と砲弾備蓄量が十分でない。韓国はオレシュニクを防げるか。野党が李在明を救うため国を混乱・麻痺させている中、尹大統領はNATOではなく自国を考えるべきだ。
仮に、米国が平壌側と「韓半島6・25戦争終戦」を宣言すれば、日本をはじめ、韓国の友邦は皆躊躇せず米国に倣う。韓国の立場を考慮し肩を持つ国などない。