「学歴トップ」韓国国会

信頼度は最下位
日付: 2024年11月26日 10時15分

 韓国の国会議員は世界でもトップクラスの学歴保有者がそろっているが、業務遂行能力は世界最下位であることがわかった。自国民からの信頼度も最下位レベルだ。
これは、英国の週刊誌「エコノミスト」が最近、56カ国(2015年~17年)の議会を調査したデータにより判明した。興味深いのは、韓国の国会議員の学歴が他国を大きく引き離して世界1位だという点だ。実に国会議員の3分の1以上が博士号を取得している。同じく博士号の取得者が多いウクライナや台湾などと比較しても多い。両政府における国会議員の博士号取得者は20%台前半にとどまっている。
今年4月に選出された第22代国会議員の学歴を分析すると、韓国で国会議員になるためには最低でも大卒以上の学歴を有していなければならないことが分かる。国会議員300人のうち、最も多くを占めたのが修士(126人、42・0%)、次いで博士(103人、34・3%)と学士(71人、23・7%)だ。ちなみに高卒以下はゼロである。
「学歴が支配する国」は、朝鮮時代の「両班文官が支配する国」を彷彿とさせる。一方で、高学歴であることが必ずしも政治的成果につながるわけではない。エコノミストも、学歴と能力には相関関係がないことを指摘している。「学士以上の学位を有する政治家が多数の法案を可決させるわけではない。また、高学歴だからといって、失業率を下げたり、バランスの取れた予算を組んだりすることができるとも限らない」としている。
4人のうち3人が修士以上である韓国国会は「動物の王国」と揶揄されて久しい。国の発展と国民生活の向上に政治家が寄与していないことは子どもでも知る事実だ。
国民の信頼度も地に落ちている。「公共機関の信頼度」を調べた統計庁の調査によると、国会の信頼度は数十年間にわたり最下位をキープしている。国際的に見ても韓国国会の信頼度は最下位圏に位置づけている。
経済協力開発機構(OECD)が昨年11月、加盟30カ国の国民を対象に国会の信頼度を調査した結果、韓国は28位で、チェコ、チリの2カ国が以下に続いた。
(ソウル=李民晧)


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