ウクライナ・ロシア戦争の緊張がより高まっている。欧州は、いわば第三次世界大戦に突入しそうな危機的状況であるが、はたして韓日両国の国民はこうした状況を理解しているだろうか。また、メディアは危機的状況を正確に伝えているだろうか▼バイデン政権はウクライナに対して、射程の長いATACMSミサイルをロシア領内への攻撃に使用することを許可。さらにオースティン米国防長官は20日、ウクライナと対人地雷供与について協議したことを明らかにした。21日には、ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)でウクライナ領を攻撃した▼スウェーデン政府は18日、国民に対し、戦争や予期しない危機が生じた場合について、備えと対処方法に関する助言をまとめた新しいパンフレットの配布を開始した。フィンランド政府もまた、「異変と危機への備え」とし、オンラインで戦争時の対処法を発表した。ノルウェー政府も最近、異常気象や戦争やその他の脅威発生から1週間は自力でしのぐため、備えをしておくようにと呼びかけるパンフレットを国民に配布した。ロシアと近接する北欧諸国にとって危機は他人事ではない▼バイデン大統領の任期終了が迫る中、トランプ次期政権が戦線から離れないよう、戦争を拡大し、引くに引けない状況を作りだそうとしているように映る。北韓の兵士派遣などを考えてても、韓日両国にとって、この戦争は決して遠いものではない。米欧に引きずられ参戦するような事態だけは避けなければならない。