韓国コンテンツを強力訴求

東京・大阪にビジネス支援拠点開設
日付: 2024年11月12日 12時13分

 韓国文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院(KOCCA)は、韓国コンテンツ事業者の日本でのビジネス展開支援を強化する。KOCCA東京ビジネスセンターに次いで、同大阪ビジネスセンターを開所。東京には韓国コンテンツ事業者が入居するKOCCA CKL TOKYOを新設。事業者の活動を支援しながら、日本での市場開拓に注力する。

 KOCCA CKL TOKYOは、KOCCAと韓国文化体育観光部が運営。東京都港区虎ノ門のT―LITE(トライト)16階で7日、開所式を開いた。入居事業者に対しては、定期ネットワーキング行事や定例会議、日本のコンテンツ事業者を招いてのセッションなど多彩なプログラムを提供するほか、世界各国のKOCCA間の協力などを推進する。
入居事業者は、トゥーユードリーム▽INDECOM Inc▽C&C Revolution Inc▽ジェイエムジー▽Nemoz Lab Inc▽ピンクフォン・ジャパン▽DCCENT Japan▽SKYWALK▽ニコニコエンターテインメント▽ジャユロ・ピクチャーズエンタテインメント▽イーブンイーエヌティー▽エイチジェイカルチャー▽モンスターライオット▽ツーハンズメタ▽アニペン・ジャパン―の15社。
これら15社とデジタルハリウッド大学大学院、起業家養成エンジニアスクール「Gs(ジーズアカデミー)」との韓日協業によるコンテンツ創出や市場開拓を進めていく。
前日の6日には、KOCCA東京ビジネスセンターに次ぐ日本で2番目となる拠点として、KOCCA大阪ビジネスセンターの開所式が開かれた。関西地域への進出事業者支援を目的とする。
東京都の業務協力を通じて、現地情報の提供のほか、マーケティング、ビジネスマッチングなど、日本のコンテンツビジネス市場に迅速に対応できるようサポートする。
KOCCAのユ・ヒョンソク院長職務代行は「KOCCA CKL TOKYOとKOCCA大阪ビジネスセンターの開所を通じて、韓日両国のコンテンツ産業交流と協力がさらに活発になることを期待する」と述べ、「事業者別にカスタマイズした支援プログラムを通じて、現地のビジネス環境に迅速に適応できるよう支援していく」と宣言した。
KOCCAは現在、世界22カ国25カ所で海外ビジネスセンターを運営。今年末までにシンガポール、インド、スペインなど海外拠点10カ所を新規オープンする。また27年までに50カ所で海外ビジネスセンターを構築する計画。
KOCCAによると、日本のコンテンツ市場は27年までに年平均2・7%成長し、2164億5800万ドル規模まで拡大すると予測している。

7日に行われたKOCCA CKL TOKYO開所式のもよう。入居事業者は15社。韓国コンテンツ事業者の日本市場開拓を支援する


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