韓国の崔相穆経済副首相兼企画財政部長官は８日、ソウルの韓国輸出入銀行で「関係機関合同マクロ経済金融会議」を開いた。米新政権の発足や通貨政策の転換など、対外環境が変化する中で「韓国経済が持続的に成長するための努力を続ける」とした。
株価や債券利回り、コマーシャルペーパー（ＣＰ、約束手形）、譲渡性預金（ＣＤ）などの短期金利は比較的安定しているが、当分の間対外不確実性が続く可能性があるとして、「中東情勢を中心に行っていた関係機関の２４時間合同点検システムを金融・外国為替市場まで拡大改編し、変動性が過度に拡大した場合は状況別の計画に応じて適時対応する」と述べた。
その上で「政府は格別な危機意識を持ち、関係官庁が緊密に協力してリスク管理に万全を期する」と強調した。
崔氏は潜在リスクの管理も強調し、８月に発表した不動産供給対策の推進を急ぐとともに、住宅市場が過熱したり家計債務が急速に増加したりした場合は追加手段を果敢に実施すると述べた。
主な通商懸案に対する状況別の対応について準備し、今月中に「産業競争力強化関係閣僚会議」を稼働すると明らかにした。　
米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が、０・２５％の追加利下げを決めたことについては「金融市場で予想された水準と受け止められる」と述べた。