「四天王寺ワッソ」華やかに

〝交流の原点〟をテーマに 2万人来場
日付: 2024年11月06日 11時33分

 3日、NPO法人大阪ワッソ文化交流協会の主催で「四天王寺ワッソ」が開催され、2万人が会場に詰めかけた。大阪の祭りとして定着しているが、昨年から巡行パレードがなくなるなど、規模を縮小しての開催が続いている。(大阪=韓登)

 〝交流の原点〟をテーマに四天王寺ワッソが3日、大阪市中央区の難波宮跡公園で開催され、2万人が来場した。会場には赤船展示エリアのほか「まんぷく屋台広場」や「わくわく体験広場」なども設けられた。
特設のプレステージでは関西大学吹奏楽サークル、大阪府立成美高校中国文化春暁倶楽部、宣真高校ダンスバトン部、コリア国際学園、buzzK、和太鼓絆、建国幼小中高校伝統芸術部、ゆるキャラコーナーが登場し会場を盛り上げた。
尹錫悦大統領や石破茂首相の祝辞が紹介され、開会宣言や浜村淳さんのビデオメッセージ、女人舞楽原笙会による舞楽、摂津職大夫の上陸許可宣言が行われた。

■1400年の交流と友好

「神話の時代」では、垂仁天皇と野見宿禰、都怒我阿羅斯等と多遅摩母理、天日槍と阿加留比売の行列が登場した。
「古墳時代」では、応神天皇、菟道稚郎子、仁徳天皇、蘇我稲目、欽明天皇、阿直岐、弓月君、司馬達止、聖明王、怒利斯致契、善信尼、鞍作止利が登場。
「飛鳥時代」では、橘大郎女、蘇我馬子、推古天皇、中臣鎌足、中大兄皇子、大海人皇子、額田王、持統天皇、大興王、慧慈、伊利之使主、高麗王若光、秦河勝、金庚信、金春秋、南淵請安、善徳女王、百済王善光、百済王敬福が登場。
「奈良時代」では、聖武天皇、光明子、柿本人麻呂、吉備真備、大友家持、鑑真、行基が登場した。
群読飛鳥讃歌(関西大学演劇研究部)、平和宣言(森川裕一明日香村村長)、朝鮮王朝演舞(建国幼小中高校)、全羅南道立国学団、KPOPステージ(KENTA・SANGGYUN)などもあり、「四天王寺ワッソしまい太鼓」で公演の舞台は終了した。
前日の大雨で、会場はぬかるみがあちこちにあり、足元が悪い状態だったが、来場者はそうしたぬかるみを避けて移動しながら、イベントを楽しんでいた。
四天王寺ワッソは、NPO法人大阪ワッソ文化交流協会が主催し、大阪の祭りとして定着しているが、昨年から巡行パレードがなくなるなど規模を縮小しての開催が続いており、次回以降の盛り上がりが期待される。

昨年に引き続き、パレードに代わり特設ステージで韓日1400年の交流史を再現した


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