第105回全国体育大会(国体、慶尚南道、10月11~17日)で、在日同胞選手団が海外同胞部部門で準優勝を果たした。在日同胞選手団はテコンドーで獲得した金メダル3個と銀メダル2個を含め、計19個のメダル(金8個、銀5個、銅6個)を獲得した。17カ国が出場する中、堂々の2位に入った。1位には在米同胞選手団、3位には在インドネシア選手団がそれぞれ入賞した。
150人の選手団で構成された在日同胞選手団は、サッカー、柔道、テコンドー、テニス、ボウリング、剣道、ゴルフなど計12種目(国内競技を含む)に出場。韓国戦争のさなかに行われた1953年の大会に初めて出場したのを皮切りに、国体への参加記録を更新してきた。在日同胞選手団は国体を通し、これまで多数のオリンピック選手を輩出してきた。今年のパリ五輪でも、女子柔道のホ・ミミ、キム・ジスら在日同胞選手がメダルを獲得し、母国・韓国の国威を高めた。
第100回ソウル大会に続き、今回の慶尚南道大会で引率団長を務めた呉公太・東京韓国学校理事長は「スポーツを通じた次世代育成と内外同胞交流」の重要性を実感している。
国体は、在日同胞と母国との絆を深める契機となり、次世代のアイデンティティーを見いだす上でも意義のある大会だ。日本で生まれ育った若者たちが、母国の同世代の人々と共にスポーツで戦い、交流することで、おのずと母国に対する理解を深めることができるからだ。 (ソウル=李民晧)
準優勝のトロフィーを掲げる同胞国体選手団と役員ら