不正選挙と戦ってきた愛国右派市民たちが憂慮した通り、ソウル市教育監補欠選挙(16日)でまた、統計的変則が勝敗を分けた。
朴柱玩弁護士の分析結果や中央選挙管理委員会統計などによれば、趙全赫(中道右派)候補は当日投票で8・4ポイントの得票率差で鄭根植(左派)候補を制圧したが、事前投票では何と26・9ポイント差で負けた。
趙候補は当日投票では64万792票(52・2%)を得て53万7567票(43・8%)の鄭候補に勝った。一方、事前投票は趙候補が24万436票、鄭候補が42万6309票を得票した。事前投票の得票率で趙候補が34・7%、鄭候補は61・6%。選管委は合計で鄭候補は50・24%の96万3876票を得票、趙候補は88万1228票(45・93%)を得たと発表。両候補間の差は8万2648票、鄭候補は事前投票で18万5873票も多く得た。
同じ選挙で3位の尹昊相候補は事前と当日で3・59%と3・93%の得票率で大差がなかった。尹候補の得票率の差がほとんどないのに、趙候補と鄭候補の事前・当日の得票率が18ポイントの差で逆転するのは統計学的にはあり得ない。統計学者らは、母集団(投票者数)の標本が500人を超えると、事前・当日の差が顕著に減り、事前投票の比率が当日投票でも現れるという。
選管委によれば、今回のソウル市教育監補欠選挙の総選挙人は832万1972人、投票数は195万3089票だ。事前投票者はソウル市有権者の8・28%の68万9460人で、管内事前投票56万1815人、管外事前投票12万6887人で計68万8702人と発表した。が、この2つの発表で758人の差がある。今年の4月総選挙でも、管外事前郵便投票で、選挙人数(投票用紙発給数)と実際の投票数が一致した選挙区は254個のなか21個(8%)に過ぎず、233カ所(92%)が異なった。
管外事前投票者がソウルで投票したか地方で投票したかは発表がない。どこで何人が投票したかは中央選管委だけが資料を持っている。地方の選管委や自治体も関連情報を公開しない。牽制装置なき選管委が国を亡ぼす。