ソウルで9月26日、「国家人工知能委員会」の発足式と第1回会議が開かれた。主宰した尹錫悦大統領は、「韓国を人工知能(AI)世界トップ3の強国へと飛躍させる」として「AI国家総力戦」を宣言した。
尹大統領は、AIが国力と経済成長を左右し、経済・安全保障の中核となる時代への転換過程にあるとして、世界の主要国がデジタル覇権戦争で勝利するためのAI技術と主導権を先取りするために躍起になっていると指摘。「わが国の命運がかかったAI転換を国家人工知能委員会が先頭に立ってリードし、けん引車の役割を果たす」と強調した。
尹大統領は自ら委員長を務め、AI分野の専門家からなる民間委員30人と長官(閣僚)級の政府委員10人による委員会を構成してAI分野の技術力を集約する計画だ。
官民の投資により「国家AIコンピューティングセンター」を構築し、産業や社会全般におけるAI転換を促進して民間のAI分野への投資拡大をけん引する。また、著作権と個人情報保護の規制を緩和し、研究開発・インフラ、法・制度などあらゆる分野で緻密な戦略を立てて徹底的に履行する。
この日の発足式で、尹大統領は国家人工知能委員会副委員長に廉載鎬・泰斎大総長を任命した。