防空網破壊されたイスラエル

国際社会が無差別攻撃を非難
日付: 2024年10月16日 09時27分

 精鋭兵力とNATOが支援した物資を総動員した、キーウ側のロシア領土・クルクス侵攻作戦は失敗、投入兵力のほとんどが潰滅した。中東戦争でウクライナへの関心が薄れているが、ドイツのラムシュタイン基地で予定されたウクライナ防衛連絡グループ会議(12日)も洪水などを理由に、バイデン大統領とブリンケン国務長官が不参加となるや会議がキャンセルされた。
イスラエルがハマスとの戦争1周年を迎え、ヒズボラ尽滅を目指しレバノンへの全面攻撃を開始した。集束弾などを使った無差別攻撃で民間人2100人余りが死亡したと伝えられる。”大イスラエル”のためシリア、ヨルダン、イラクなどを打つべきと主張するネタニヤフ内閣の財務長官などは無慈悲な攻撃を擁護する。
グテーレス国連事務総長を非友好人物と指定、イスラエル入国禁止を宣言(2日)したネタニヤフ政権は、国連平和維持軍(48カ国、約1万人)撤収を要求、アイルランド軍基地などを攻撃した。イスラエル軍はアイルランド軍基地に侵入し、抗議を受けて退いた。米国を除き世界中がイスラエルを糾弾、非難している。
イスラエル軍は地上戦では苦戦中と見られている。イスラエル軍の普及基地がヒズボラの侵入で多くの人命被害が出たという分析もある。米国防部が12日、本土にあったTHAAD3個砲隊のうち1個砲隊をイスラエルに緊急配備すると発表した。運用兵力を約100人も送る。公式派兵だ。一方、イランは同日、イスラエルへのミサイル攻撃(1日)の際、極超音速ミサイルでイスラエルの長距離Ⅹバンドレーダー(THAAD)を破壊したことを公開した。探知距離3000キロメートルの5億ドル相当の早期警報レーダーだ。イスラエルの防空網が致命的に破壊された状態だ。米本土の防空網も薄くなった。
THAAD1個砲隊はミサイルが48発~72発で、米本土の3個砲隊を全て送っても200発の弾道ミサイル攻撃にも対応できない。THAADも極超音速ミサイル迎撃能力はない。
イランは「中東国家に米国のイラン攻撃を支援するな」と警告した。米国がイスラエルの支援を強化するや、ロシアも同様にイランへの支援を強化している。
プーチン大統領とイラン大統領がトルクメニスタンで会談(11日)した。両首脳は来週もカザンでのBRICS+会談でまた会う。バイデン・カマラ政権に対する米国民の世論は悪化している。イスラエルとウクライナに天文学的な支援をし、違法越境者たちには莫大な支援をしながら、ハリケーン被害の自国民は見捨てる。有権者は激怒している。


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