「韓国6・25戦争拉北人士家族協議会」と「横田めぐみさんその再会を誓う同級生の会」は9月25日、東京の衆議院第2議員会館でシンポジウム「北朝鮮による民間人拉致と日韓協力の模索」を開いた。46人が参加した。
開会に際し、韓国6・25戦争拉北人士家族協議会のイ・ソンイ理事長が挨拶。「日本と韓国の拉致被害者の家族団体や市民団体が連携して、拉致被害者を救うための対応策を模索、問題解決へと向かうための契機にしたい」と韓日協力の重要性を訴えた。
続いて、中央大学法学専門大学院名誉教授・元韓国政府人権大使のジェ・ソンホ氏の基調講演が行われた。
テーマは「拉北者問題の現状と解決に向けた努力:韓国のケースを中心に」。韓国における拉北者問題の解決に向けた努力、民間人拉致問題の解決に向け、韓日が協力する方策などが提議された。
第一に、昨年8月に採択された韓日米3カ国首脳によるキャンプ・デービッドの共同声明に明記されている拉北者問題解決への意志が一過性に終わらず、今後も継続していくことが重要。第二に、北韓の態度の変化を説得するという観点から、これまで通り主な国際舞台において北韓への圧力、または改善勧告のような措置を継続して執るべきだと述べた。
その後、「横田めぐみさんその再会を誓う同級生の会」池田正樹代表から幼少期から拉致されるまでの横田めぐみさんの生活、さらに拉致後の家族の様子など、写真を中心に紹介された。
フリージャーナリストの五味洋治氏が進行役となりラウンドテーブルが行われ、活発な議論が展開された。
拉致問題をはじめ、北韓と日本政府の現在の関係などについてさまざまな意見があがった。
挨拶するイ・ソンイ理事長