新しい形の電子書籍「スーパーブック(superbook.kr)」がオンラインショップでリリースされた。
スーパーブックは、ビューアーに目を向けるだけでスラスラと本を読むことができる。電子書籍ビューアーに文字の形を変換する技術「ワードプレイヤー」と、難解な単語を注釈で表示する技術「オートポップアップノート」を搭載しているからだ。
この技術は「難読と読解力研究所」の朴世堂所長と朴世鎬代表が共同開発したもので、韓国と米国で特許を取得した。スーパーブックについて朴所長は「一般人の読書障害を解消するための技術だ」と強調している。
複数のテストを行った結果、従来の紙の本よりも読みやすいという結果が出ており、商用化に成功すれば電子書籍市場のゲームチェンジャーになることが期待されている。
先日、大邱北部図書館の利用者を対象に紙の書籍とスーパーブックの読解力評価を行った結果、スーパーブックを利用した人のほうが紙の書籍で読んだ人よりも読解力が高いことがわかった。国語力が低い高校生がスーパーブックを使用したところ、読解力テストの結果が跳ね上がったというケースも見られる。リーディングテックの面においても「Amazon」が開発した電子書籍リーダー「Amazon Kindle」よりも優れている。単語そのものに集中するよう設計され、文章全体の理解度を深めるには難があるKindleに対し、スーパーブックは個人の好みに合わせて自然な形で読書できるように設計されている。
朴所長は「誰でも簡単に本を読むことができ、知識の向上に役立ててもらうために開発した。青少年向けの学習図書100冊を厳選した『スクールブック』サービスを構築し、韓国の小中高に加えて在日同胞の民族学校などにも普及させる計画を構想している」と話した。
(ソウル=李民晧)
朴世堂所長と朴世鎬代表