李熙健・88ソウルオリンピック在日韓国人後援会長が、国民体育振興公団(KSPO)から功労牌を授与された。
KSPOは10日、ソウルのオリンピックパークテルで開催された第36周年ソウルオリンピック記念式典で、スポーツ関係者が集まる中、李会長に対する顕彰イベントを行った。
この日は、在日同胞の寄付金で建設されたオリンピックパークテルが開館34年を迎えた日でもあった。ユースホステルとシティホテルを兼ねた同施設は、民団のオリニジャンボリーなど在日同胞の次世代研修施設としても利用されている。
功労牌は趙顯宰KSPO理事長から、李熙健会長の次男・李慶載氏(株式会社E・B・S代表)と孫娘の李薰さん(李熙健韓日交流財団顧問)に手渡された。
李慶載代表は「母国韓国で父を覚えてくださっている方がいて、とても嬉しく思い、感謝している」とコメントした。続いて2人はソウルオリンピック在日韓国人顕彰塔と名簿記念碑を訪れ、父や祖父と共に過ごしたオリンピックに想いをはせた。名簿記念碑には、民団や商工会、韓信協、一般市民など、オリンピックを後援した在日同胞数千人の名前が一人ずつ石板に刻まれている。
李熙健氏は88ソウルオリンピックの開催当時、在日同胞による100億円の募金運動をリードしたほか、PRパレード「ホドリ大作戦」を展開するなど、オリンピックの成功に大きく貢献した。功労牌はソウル光化門の「在日韓国人記念館」に展示される予定だ。
また、KSPOは12日、在日同胞らの「88ソウルオリンピック寄付運動」に対する報謝の一環として国内の大学に通う在日同胞の学生らに1億ウォンの奨学金を授与した。
(ソウル=李民晧)
10日、88ソウルオリンピック在日韓国人顕彰塔で記念写真を撮る李慶載氏(右)と李薰さん
12日、KSPOの在日同胞学生への奨学金授与式