国会を掌握した従北勢力の自由民主憲法体系破壊の反逆に対し、韓国社会の愛国右派が反撃を多様に展開している。国家のアイデンティティー・歴史戦争など自由民主体制を守護するための闘争を粘り強く押し進めている。
国情院からスパイ捜査権を剥奪した李在明党(共に民主党)は、再び国情院法の改正案を発議、国情院の調査権まで剥奪しようとしている。
国会の立法独裁への法的対抗手段は現在、大統領の拒否権だけだが、与党の戦闘力強化が急務だ。
こうした中、国会の人事聴聞会で左翼の罠やタブーに立ち向かい所信を曲げず、大韓民国のアイデンティティーについて堂々と語り、右派国民を熱狂させた金文洙労働部長官が就任(8月30日)した。金長官は一気に次期大統領最有力候補として浮上した。
李在明党が、8月28日「憲法否定および歴史歪曲行為者の公職任用禁止などに関する特別法」を党論として発議した。
日帝の侵略と植民地支配を庇護、親日・反民族行為を美化・正当化した者は、公職に任命されないようにする「親日公職者任用禁止法」だ。代表発議者の金容萬議員は「最近、日帝植民地支配を正当化した人士が独立記念館長に任命された」とし「売国行為を制裁できる法的根拠がない」と提案理由を説明した。金議員は金九のひ孫だ。
先月の光復節を期して『テロリスト・金九』という本が出版されベストセラーとなった。
左翼の顔色ばかり窺う社会風潮の中、反大韓民国勢力と戦ってきた鄭安基博士の力作だ。著者はこれまで誇張、美化されてきた上海臨時政府と金九の実態を実証的に検証、研究し左翼の偶像である金九を「人間白丁(屠人)」、テロリストと断罪した。
すべての左翼、反国家勢力はもちろん、間違った歴史教育を受けてきた世代が一斉に反発、非難した。だが、『テロリスト・金九』の本の内容については全く反論できずにいる。金九を偶像化してきた勢力は、『テロリスト・金九』の内容に答えねばならない。「詐欺政治」や「虚構の歴史」を清算すべきだ。
一方、左翼の曺喜ヨン・ソウル市教育監が8月29日、大法院の判決で教育監職を喪失した。曺教育監は全教組出身の解職教師らを不当に特別採用した容疑で有罪(懲役1年6カ月執行猶予2年)が確定した。これで10月16日の補欠選挙で右派がソウル市教育監を奪還する機会がきた。右派候補の一本化が鍵だ。