今年6月19~21日、東京ビッグサイトで「JFEX第4回国際食品・飲料商談Week」が開催。日本市場への進出を希望する江原企業を江原特別自治道日本本部が斡旋、魅力あふれる加工食品を訴求した。
バリエーション豊かなパン・スイーツづくりが楽しめる商品を訴求した金俊奉・シンシンコーポレーション代表
春川(チュンチョン)市に拠点を置くシンシンコーポレーション(金俊奉代表)は、韓国産「もちとうもろこし」を使用してグルテンフリーのパンを作ることができる商品を訴求。サクサクからモチモチまで、調理次第で幅広い食感を楽しむことのできる「もちとうもろこし」を使用すれば、パン以外にもたいやき・タルト・パイ・ワッフルなどの菓子を作ることもでき、冷凍・冷蔵で長期保存することも可能だ。
鉄原(チョルウォン)郡に拠点を置く農業会社法人「CW&Bファーム」(金容黙代表)は、ゴーヤやモリンガ(葉の一種)を加工した健康機能食品の錠剤やエキスをピーアール。韓国ではゴーヤを生で食べる機会は少なく、加工されたエキスは苦みが強くないのが特徴。高脂血症の予防や、体調を整える効果があるため、飲酒前の定番として親しまれている。
CW&Bファーム金容黙代表はゴーヤ・モリンガの丸薬やエキスを訴求
麟蹄(インジェ)郡に拠点を置く農業会社法人「山菜満」(金連洙代表)は、ごはんと混ぜるだけで手軽にビビンバが作れるパウチ型の即席商品「ナムルビビンバソース」を販売。常温で12カ月の保存が効く点も特徴だ。金代表は「レトルトであっても美味しく、健康にも良くなければいけない。商品の性格上、もっとも広報したい市場はオンラインで、レストランや食堂などで流通させたい」と話す。K―POPにちなんで、韓国語でご飯を意味する「パップ」から造語したブランド名”Kパップ”を商標出願している点もユニークだ。
江原ブースで印象的だったのは加工食品の開発に取り組む企業だけでなく、貿易関係の担当者も広報を行った点だ。李大榮・江原特別自治道農水産食品輸出協会会長や、尹錫民・江原輸出新鮮農水産物チーム課長によると、OEMの品物を輸出するため、日本だけでなく広く海外や、プラットフォームで展開する市場に向けた目配りをしているという。尹課長は「いろいろなものを集めて(輸出市場に)出せるメリットの半面、つくられた商品は売らなければいけない苦労もある」と話す。
在日本江原道民会の洪性暢会長は、「まだ日本市場に進出していない江原特別自治道の魅力ある商品が、加工食品だけみてもこれだけある。自然に恵まれ・水も美味しく・人も優しい江原道の魅力を日本に広めるため、これからも韓日親善に貢献していきたい」と述べた。
今年6月、江原特別自治道の加工食品を日本市場にピーアールするため、東京ビッグサイトに集まった関係者たち