先月31日から今月3日の日程で、京畿道富川市の総合学習塾「グリムナラ」の学生15人が宮城県南三陸町(佐藤仁町長)を訪問している。
静岡県富士宮市に拠点を持つNPO法人「ヴィレッジネーション」(村松広貴代表理事)は東日本大震災発生時には南三陸町と、2014年のセウォル号転覆事故を受けてグリムナラと、それぞれ防災・安全教育を通じた交流を開始した。
グリムナラから18年、「南三陸町の人たちは今元気ですか?」とメッセージが届いたことを契機に、南三陸病院に韓国の子どもたちが描いた絵が毎年届けられるようになった。今年の3月まで7回贈られており、コロナ下にも交流が続いた。
今回は、南三陸町内の水産加工会社から「絵を贈ってくれる韓国の子どもたちを町に招待したい」との声かけを観光協会に行い、社会福祉協議会の協力も得ながら、滞在プランが作成された。水産加工会社と取引がある東京の商社が共同出資してくれたことで旅程を実現できたという。
村松代表は「写真や映像でしか見たことがない南三陸町を実際に体験し、来年3月に贈られる絵がどんな風に仕上がるか、今から楽しみにしている」と期待を寄せている。
韓国の子どもたちが作画する様子(ヴィレッジネーション提供)