北側の汚物風船散布挑発への対応措置として、韓国軍は18日から休戦線での対北拡声器放送を再開した。韓国軍は、北側の風船散布に対応し先月9日、6年ぶりに拡声器放送を行ったが、今回は北側が汚物風船を飛ばした直後の18日の夕方から19日夜明けまで放送した。風船を飛ばした地点に向けて集中的に放送、20日の午後には、地域も西部、中部、東部など全前線へ拡大した。合同参謀本部筋は「北側に自粛期間を与えてみたが、態度の変化がないため再開した」とし、北側が風船散布の中断を発表するまで、毎日放送する方針だという。
韓国軍は今回の対北放送で北韓外交官たちの脱北例を紹介。軍は19日、「最近、多数の外交官たちが北韓を脱出している」とし「北韓外交官たちが金正恩政権の非倫理的行動に羞恥心を覚え自由を求めて来た」と伝えた。昨年11月、家族と一緒に韓国に入国したキューバ駐在北韓大使館の李イルギュ参事が、自分の立場を「コッチェビ(浮浪児)」に例えた表現も伝えた。「(北の外交官たちは)ネクタイマンのコッチェビとして北韓政権のための資金上納で奴隷のように暮らした」というインタビューを紹介した。
対北放送は最近、北韓軍の非武装地帯一帯での地雷埋設作業中に死傷者が発生したことにも言及、「脱出」を促した。韓国ドラマ視聴者は処しながら、自分は日本文化などを楽しむ金正恩を攻撃し、「奴隷の生から脱出せよ」と促した。