神奈川韓国会館で14日、在日本大韓民国青年会東京・神奈川が合同定例会を開催。25人が参加した。
第1部では、青年会神奈川の安有真さんが韓国経済史や金融・保険に関する講演を行った。参加者から「お金の話は大事だけど、よく分からないことも多かった。講演を聞いて金融リテラシーの大切さが分かった」との声が聞かれた。
質疑応答では各国の金融教育や社会保障の比較に話が及び、参加者の関心の高さが窺われた。
第2部では、全辰隆監督による短編映画『国道7号線』を全員で視聴。視聴後には作中で言及される「帰国事業」の解説や作品の登場人物を題材に、言語とアイデンティティーに関するグループディスカッションを実施。総括の場で、「言語学習の意欲の背景にアイデンティティーが密接に関連しているのではないか」などと意見が述べられた。
続いて、全辰隆監督へのインタビューが行われた。全辰隆監督は、「『国道7号線』は在日の家族3世代を描いた作品。自分と近い世代の感情移入を呼び、自身の経験と照らし合わせながら観てもらうことを考えた」と制作意図について語った。
今回の合同定例会について郭佳人・青年会東京副会長は、「普段参加している人たちに”主役になってもらいたい”という意図があった。これからも参加者の多様なスキルを活かし、学びの場になる機会を作っていきたい」としている。
参加者の多様性を背景にした今後の青年会の活動に、ますます期待がかかる。
合同定例会後の集合写真