金一族がまたもや、民族の顔に泥を塗る恥ずべきことを行なった。汚物風船のことだ。それを、金与正は「誠意の贈り物、拾い続けろ」とバカなことを言って得意然としているようだが、その愚かさにうんざりするばかりだ。
脱北者団体が、北韓住民を解放するために大型風船を飛ばし、金一族による人権蹂躙などを知らせるビラや米、1ドル紙幣、それにドラマ、聖書などのデータが入ったUSBメモリを入れたペットボトルを、飢えに苦しむ北韓住民のために飛ばした。
その崇高な作業を、前大統領の文在寅が「対北ビラ禁止法」を制定して禁止した。脱北者団体は禁止後も風船を飛ばし続け、逮捕される騒ぎもあったが、金与正からビラ風船に関して「ごみどもの茶番劇をやめさせる法律でも作れ」と要求されて作ったといわれるものだ。最近発売された文在寅回顧録の中で、「低劣な対北ビラはわれわれ自身に恥をかかせる」と綴っている。今回の金与正らによる汚物風船は、対北ビラ以上に低劣と思われるのだが、それに対してもダンマリを決め込み、従北姿勢を鮮明にしている。
明らかに北韓に与したもので、韓国の大統領であるという自覚があったのかと、開いた口が塞がらない。北韓住民の人権を抑圧するような法律は、人権派弁護士というふれこみの文在寅が全くのペテン師であることを白日のもとに曝し、そのペテン師ぶりは、脱北してきた人を、無理やり送り返したことにも現れている。
幸い、「対北ビラ禁止法」は憲法に違反するとして撤廃され、尹錫悦大統領政権化のもと、脱北者団体による大型風船飛ばしが再開された。今回の汚物風船は、それに対する報復というものだが、その報復に、韓国は、平和ラインにおける北韓向けの拡声器放送を再開した。それについて共に民主党の李在明は「南北双方が敗者になる幼稚なチキンゲームは中断すべきだ」と発言している。「表現の自由」という美名に隠れて好き勝手なことを言い、政争の具に利用しているのだ。文在寅政権が終わった後、次々と疑惑が浮き彫りになっており、従北勢力による国家破壊工作や扇動活動が明らかになってきた。また、「祖国統一」とか「一つの民族」とかの大義名分をかざしてきた活動の多くが利権や疑惑まみれであったことが明らかになってきている。タマネギ男の曺国や疑惑デパートの李在明らもしかりだ。
脱北者団体による風船飛ばしは、北韓黄海北道の新渓郡、兎山郡、開城市、板門区域、江原道高山郡、平康郡、鉄原郡など国境付近の地域に落下したと見られており、さらに拡声器放送が再開されたことで、金与正らは態度を硬化させ、さらなる報復を示唆している。
4年前のビラには、北韓ではタブー中のタブーとされる金正恩の”出生の秘密”が記されていたといい、そのことから金正恩が激昂したという。
金正恩の生母は、大阪鶴橋で育った在日朝鮮人で、金正日とは正式な夫婦ではなく、本来であれば本妻の息子である異母兄の金正男が、正当な後継者だったことになり、ビラにはその辺りの生い立ち、さらには金正男が異母弟の金正恩によって、マレーシアの空港で殺害されたことなどが記されていたという。
それは、北韓住民が絶対に知ることが出来ない情報で、拡散すれば独裁体制そのものが揺らぎかねないということから、南北共同連絡事務所を爆破し、韓国政府に注意喚起を促したという。最近、北韓では生母高容姫の姿が収録された映像物が次々に回収されているという。
「北の同胞の自由と人権を取り戻す」「北の威嚇を決して座視しない」などと強調する尹錫悦大統領の姿勢こそが、韓国大統領としてのあるべき姿だ。
(韓登)