渋谷で〝韓流キャラ〟訴求

K-POPとのコラボも
日付: 2024年07月17日 12時08分

 「若者の街」として知られ、国内外の多くの人を引き付ける東京・渋谷。世界的な観光名所として人々が行き交うスクランブル交差点のほか、百貨店やファッションビル、個性的な飲食店が軒を連ねるとともに、日本が世界に誇るアニメやマンガなどキャラクターショップの激戦区でもある。この激戦区に韓国ゆかりのキャラクター商品を展開するショップがオープンした。日本のキャラクタービジネス市場に”韓流キャラクター”がブームを巻き起こすか注目される。
矢野経済研究所の2023年版キャラクタービジネス年鑑によると、23年度の国内キャラクタービジネス市場は前年度比1・4%増の2兆6508億円と予測している。
渋谷・公園通りの渋谷公会堂近くに先月オープンしたのが「LINE FRIENDS SQUARE SHIBUYA」。15年にLINEから分社し、キャラクターブランドビジネスを展開するLINE FRIENDSが、今年4月に開店したソウル・明洞に続き、日本初出店した。
コミュニケーションアプリ「LINE」スタンプのオリジナルキャラクターのほか、世界的人気の男性グループBTSがデザインしたキャラクター「BT21」。東京ドームで先月、ファンミーティングを開き、今月に入って韓国観光名誉広報大使となったK―POPガールズグループのNewJeans(ニュージーンズ)とコラボレーションした商品などを展開。また韓国でキャラクターブランドビジネスを手掛けるジョグマンスタジオの恐竜をモチーフにしたゆるキャラ風の「ブラキオ」関連商品なども販売している。
地下1階から2階までの3フロアで出店。地下1階は商品販売のほか、映像コンテンツを体験できる空間を備える。1階はキャラクターグッズがそろい、とくにBTSとのコラボ商品であるBT21のエリアでは、BTSメンバーの手形が展示され、韓国で人気の「レシート写真機」の体験もできる。2階は随時新しいテーマ展示があり、現在ニュージーンズ関連商品などを展開している。
2階でニュージーンズ関連商品を購入していた18歳の女性2人組は「東京ドームのファンミーティングにも参加した。ビジュアルもミュージシャンとしても完璧で大ファン」と目を輝かせた。
トレンド発信地とされる渋谷には、多くのキャラクターショップが出店している。主なものだけで、ディズニーストア渋谷公園通り店、ジャンプショップ渋谷店、サンリオSHIBUYA109渋谷店、サンリオHello Kitty Japan渋谷店、ONE PIECE麦わらストア渋谷本店、ポケモンセンターシブヤ、ニンテンドートウキョウなど、アニメやゲームなどの人気キャラクターがそろう大激戦区といえる。
韓国コンテンツ振興院日本ビジネスセンターの李咏勲センター長は「渋谷には放送、音楽、ITにいたるまで、さまざまなコンテンツ企業が集中している。最近ではキャラクター専門ショップも多く見られるようになった。韓国キャラクターが紹介される機会が増えるだけでなく、日本の有名なIP(知的財産)とのコラボが広がることを期待している」とコメントしている。

渋谷のシンボル・忠犬ハチ公をモチーフにした「BT21」のキャラクター商品。渋谷店限定オリジナルアイテムとして早くも人気商品となっている


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