過去最高益を更新

都内で第58期あすか信組総代会
日付: 2024年07月02日 12時13分

 あすか信用組合(金哲也理事長)は6月28日、第58期通常総代会を開催した。総代会の冒頭、金哲也理事長の退任が発表され、総代会終了後の理事会で木村弘常務理事が新理事長に選出された。23年の預金額、貸出額、業務利益、経常利益、当期純利益など軒並み過去最高を記録、好業績のなかでの理事長交代となった。

新理事長に木村弘常務理事

 あすか信用組合は6月28日、都内のホテルで第58期通常総代会を開催した。
金哲也理事長の挨拶の後、議長選出、総代会成立宣言(総代総数108人中、本人出席49人、委任状44人、計93人で成立)が行われ、その後「2023年度計算書類等報告並びに監査報告の件」へと移った。


28日の総代会をもって退任した金哲也理事長。あすか信組の業績を伸ばした経営手腕に対する評価は高い

 

 期末(23年3月末)預金額は4413億2800万円で前年比393億4000万円増。流動性残高が61億900万円増、定期性残高は332億3100万円増となった。貸出金額は3697億400万円で303億1800万円増という結果となり預金、貸出金ともに過去最高となった。貸出金はアフターコロナへ向けた取引先の資金繰り支援を最優先するとともに、インターネットによる推進強化を図り、不動産担保ローンなどの融資商品の積極販売や事業評価による融資の取り組み、不動産・ホテル業を主体とした資金需要に対応した結果、残高は増加した。
業務純益は39億8600万円、当期純利益31億2300万円を計上し、いずれも過去最高益を更新した。経常利益も増加し41億7300万円を計上。
その後、議案審議(①23年度剰余金処分の件②24年度事業計画案並びに収支予算案承認の件③定款の一部改定承認の件④役員退職慰労金支給承認の件⑤理事報酬総額承認の件⑥過年度における理事に対する非金銭報酬追認の件⑦組合員除名承認の件⑧任期満了に伴う理事並びに監事選任の件)が行われ、満場一致で承認された。
なお、総代会では金哲也理事長の退任が発表された。金理事長は明治大学商学部卒業後、前身の東京商銀信用組合に入組し、あすか信組の融資部長、常務理事、専務理事などを歴任後、理事長に就任。同信組の業績を飛躍的に伸ばした。
金理事長は退任にあたって、本紙の取材に対し「好業績のなかで退任を迎えられ、これほど幸せなことはない。これも周りに支えられてきたおかげで心から感謝している。多様化の時代といわれるなか、当信組は今後さらによくなっていくと思う」と語った。
なお総代会後に開催された理事会で、木村弘常務理事(65歳)を新理事長に選出した。木村理事長は日本大学商学部卒業後、前身の東京商銀信用組合に入組し、あすか信組の総務部長、本店営業部長、業務推進部長、常務理事などを歴任。


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