刑事犯の李在明が巨大野党代表選に単独出馬し、韓国政治が荒廃化している中、先月20日から行われている尹錫悦大統領国会弾劾請願に対し10日間で84万人が署名した。署名申請者が殺到したことで国会議長はサーバーの増設を指示した。署名が5万人を超えれば、国会が請願を審査することになっている。
与党(国民の力)で不正選挙問題がイシューになっても、尹大統領はこの問題を黙殺している。尹大統領の無責任な態度に対し右派の多数が支持を撤回した。さらに、自由民主主義体制を保つべき与党の党代表選出(23日)で、有力候補の韓東勳前法務長官に対する不信・不満は大きく、根源的なものだ。韓東勳は朴槿惠大統領不法弾劾に加担、刑事裁判で懲役30年と追徴金1185億ウォンを求刑した張本人だ。検事のとき、左翼のラジオ放送を聞きながら出勤したという彼の周辺もほぼ左翼で、妻(弁護士)も文在寅の熱烈追従者だという。
右派が特に怒るのは、韓東勳が法務長官として済州4・3暴動再審で内乱罪20人に無罪を宣告し、海難事故のセウォル号遺族らに国家賠償(880億ウォン)責任を認め、「5・18精神」を憲法に入れると公言したことだ。韓東勳が党代表になれば野党と野合、尹大統領弾劾、改憲、早期大統領選挙を推進するという予測が出ている。