韓国の教育部(日本の文部科学省)が管轄する国立国際教育院の主催で、韓国留学博覧会が7~10日、関東は仙台・関西は大阪を会場として、それぞれ2日間ずつ開催。昨年の同イベント(東京・京都で開催)より13校増え、40校が韓国から参加した。
7・8の両日、駐仙台大韓民国総領事館が主催・仙台韓国教育院が主管して「2024SENDAI韓国留学博覧会」を執り行った。
初日の7日は、今回の博覧会で唯一の韓日大学関係者による交流会の場に約100人が参加。来日した韓国の大学関係者が日本の11校の大学関係者と終日、相互交流プログラムを行った。
7日、東北学院大学での集合写真。今回の留学博覧会で仙台は初めての開催地となり、韓国の関係者の満足度が高かった(仙台韓国教育院提供)
はじめに、民団宮城県地方本部の置かれた韓国会館6階講堂で全体の説明会が行われた後、仙台大学付属明成高等学校・仙台育英学園高等学校・東北学院大学を訪問した。
各校で生徒向けの留学説明会が行われたほか、韓国からの参加者一行は仙台の食文化を体験(明成高校)、韓国語を学習している高校生や大学生による韓国語スピーチなどを聞いた。両国の言葉を交えて「安重根記念碑」に関する模擬授業を行った松谷基和・東北学院大学国際教養学科教授は「今回のイベントを通じて、韓国の大学と東北の高校・大学とで顔の見えるつきあいができるようになったことに意義を感じている」と話した。
8日、仙台国際センターを会場としてメインイベントの留学博覧会を実施。学生と保護者ら約200人が来場、大学別の相談ブースでは1000件以上の留学相談ほか留学情報への問い合わせがあった。
朴慶羲・仙台韓国教育院院長は「日本の東北地域での、教育を通じた韓日交流をより活性化し、韓日高等教育機関の相互発展を共に図っていきたい」としている。
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9・10の両日、「2024KANSAI韓国留学博覧会」が大阪・天満橋の大阪OMM展示ホールで開かれた。駐大阪大韓民国総領事館が主催し、大阪韓国教育院が主管したもので、韓国の40余校の大学別の留学相談や留学ビザの説明、留学トークコンサートなど韓国留学に関する情報を提供する場となり、多くの高校生が会場を訪れた。
大学別の広報ブースが設けられ、韓国の伝統舞踊やKPOPの文化公演などもあり、教育関係者の交流会も行われた。(大阪=韓登)