プーチン大統領が平壌を国賓訪問

韓米同盟と韓米日連帯を牽制
日付: 2024年06月18日 11時59分

 ウラジミール・プーチン大統領が金正恩との首脳会談のため18日から1泊2日で平壌を国賓訪問する。
具体的な日程は公表しなかったが、北側の国賓宿所である平壌の迎賓館や金日成広場などを整備する様子が衛星写真で観測された。
プーチン大統領は5月6日、5期目の大統領任期就任後、中国(5月15~16日)、ベラルーシ(5月23~24日)、ウズベキスタン(5月26~28日)を訪問した。プーチン大統領の訪北は2000年7月以来24年ぶり。昨年9月の金正恩のロシアを訪問の答礼だ。両首脳は19年4月にもウラジオストクで会った。
今回の訪問で、ロ・北間の軍事・経済的密着の程度が注目される。プーチン大統領は先月の訪中時、中国側に豆満江出海区提供のため北韓側と協議すると表明した。ロシアが相互防衛条約を結んでいる国家はアルメニアが唯一だ。
プーチン大統領は平壌到着に先立ち、18日付の労働新聞に「ロシアと北韓:連帯を続ける親善と協力の伝統」というタイトルで寄稿した。プーチン大統領は北韓と「西側の統制を受けない貿易及び相互決済体系を発展させ、一方的な非合法的制限措置に共同で反対していく」とし、「我々は共同の努力で双方の協力をさらに高い水準に上げる」と表明した。
プーチン大統領は「国際関係をより民主主義的でかつ安定的な関係にするために密接に協力する用意がある」と述べた。そして(1)ユーラシアで平等で不可分な安全構造の建設(2)人道主義的な協力発展(3)北・ロの高等教育機関間の科学活動活性化(4)相互観光旅行・文化及び教育・青年・体育交流活性化を計画していると付け加えた。また国連など国際舞台で共同路線を取った北側に謝意を表し、ロシアも北側に立つと表明した。
プーチン大統領の訪北は、NATOとロシアの全面対決が拡大し、米バイデン政権が大統領選挙の前、選挙用政策で国際秩序を攪乱する中で実現、米国と北韓や日本と北韓の連鎖接触を刺激する要因となりそうだ。
ロシアはプーチン大統領の訪北に先立ち、冷却された韓・ロ関係を管理するためと見られる信号を韓国に送った。去る6日、サンクトペテルブルクで世界主要ニュース通信社代表らと会ったプーチン大統領は、ウクライナ支援問題と関連し「韓国が紛争地域に武器を直接供給しないことにした決定を高く評価する」と韓米同盟を意識した発言をした。
プーチン大統領は北韓訪問後、19日から20日、ベトナムを国賓訪問、グエン・フー・チョンベトナム共産党書記長などと会談する。
外交部は18日、ソウルで中国と外交+国防の2+2対話協議体の「韓中外交安保対話」を開催する。両側は最近の韓半島情勢を集中議論するという。また、プーチン大統領の訪北と北・ロ協力、米中関係、両岸(台湾)問題なども議論する。


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