9日、日本東アジア実学研究会(片岡龍会長)が5月例会をオンラインで開催。鄭敬薫・圓光大学漢文翻訳研究所教授が大韓帝国末期の思想家である艮斎・田愚(1841~1922)に関する講演を行った。
鄭教授によると、植民地時代を生きながら義兵闘争や独立運動などの時代的趨勢には加わらず、島に隠棲して学究生活に専念した田愚への注目を回避してきたこれまでの研究史の流れは「韓国学会の問題点・限界点をそのまま映し出している」とし、現在は各地に散逸した田愚の著作を集め点検する”正本化”の作業を進めているという。
鄭教授から日本東アジア実学研究会側へ共同研究の提案があり、今年12月に東北大学で学術大会が予定されている。今回が初の顔合わせの機会となった。jitsu-ken.net/