2カ月前の総選挙でも、中央選挙管委の選挙管理の不正・杜撰さは目に余った。事前投票と当日投票の非常識な乖離、遠く離れた投票所から出力される投票用紙が特定の位置に同じ汚れ、投票用紙の余白との差などが目ですぐに識別された。
そして水原市丁選挙区で衝撃的な事件があったことが後から明らかになった。
4月の総選挙直後、水原丁から出た大量の無効表がマスコミの注目を集めたが、水丁選挙区の開票結果、無効票4696票は当落を決定した得票数よりもはるかに多かった。
水原の他の選挙区の無効票の二倍を超えた。ところが実際の開票状況表を確認すると、実際の無効票は半分に過ぎなかった。
開票は、整理された投票用紙を投票紙分類器を通じて候補者や政党別に分類、機械が分類できなかった投票用紙を肉眼で再確認し二次分類し、無効票の一部を有効票に再分類する。
したがって、最終結果はこの数字が反映されねばならないのに、選管委は肉眼で再分類した結果を無視、電子開票機が一次分類した数字をそのまま最終結果として公表した。
ところが、選管委は1、2カ所ではなく、水原丁選挙区内の計59枚の開票状況表で、肉眼再確認前に電子開票機が1次分類した結果を最終結果と発表した。
このような事件が誤って発生する可能性は極めて低い。故意なのかどうかは捜査を通じて全貌を明らかにせねばならない。この前代未聞の事件を尹大統領は、直ちに捜査すべきだ。