「横浜韓日にぎわい祭り」盛況

18、19日開催 5万人が来場
日付: 2024年05月21日 11時49分

 昨年に続き、横浜で2回目となる大規模な韓日交流イベント「2024横浜韓日にぎわい祭り」が18・19の両日、象の鼻パークで開催。両国の政界関係者や在日同胞団体関係者、地域住民など多くの人が開会式に集まった。近年の韓日親善の高まりを反映するように2日間の開催で約5万人が来場した。

 横浜市の象の鼻パークで18・19の2日間にわたり、「2024横浜韓日にぎわい祭り」を開催した。同実行委員会主催・駐横浜大韓民国総領事館共催・神奈川県/横浜市後援のかたちで執り行われ、昨年に続き2回目となる横浜での大規模な韓日市民交流イベントとなった。
特設ステージでは韓日の伝統芸能やKPOP関連の各種公演が披露され、車などの展示・飲食物販売・韓服体験などの常設ブースでも多くの人が韓日交流を楽しめるよう運営側の配慮が行き届いていた。
18日に行われた開催式典には韓日の政界関係者、在日同胞団体関係者、地域の住民らが多く参加。晴天に恵まれた会場に多くの人々が詰めかけた。
開会式に先立つオープニング公演では、在日韓国人3世のオペラ歌手の佐田山知恵さんと、伝統ある横浜都筑太鼓の競演が象徴するように、韓日双方の文化体験ができるようプログラムが組まれていた。
開会式では、実行委員長を務めた田野井一雄・日韓友好横浜市会議員連盟会長と、李富鉄・在日本大韓民国民団神奈川県地方本部団長による主催者あいさつと開会宣言に続き、金玉彩・駐横浜総領事が昨年一年間で飛躍的に進展した韓日親善の現況について詳しく総括した。
続いて、来賓あいさつに登壇した菅義偉・日韓議員連盟会長は、「長年にわたり人的交流の拡大に取り組んでいるなかで、日韓間の交流の重要性を改めて印象づける、この盛大な行事が開催されることを大変嬉しく思う」とし、「日韓両国は国際社会の諸課題の対処にパートナーとして協力していくべき、重要な隣国」と述べた。今年1~3月の両国間の往来者数がすでに300万人を超えている点に触れ、結びに「日韓議員連盟としても、日韓関係の改善を両国の国民が実感できるよう引き続きしっかりと取り組んで行きたい」とした。
その後も、韓国から訪れた尹昊重・韓日議員連盟幹事長をはじめ、黒岩祐治・神奈川県知事、山中竹春・横浜市長、敷田博昭・神奈川県議会日韓親善議員連盟幹事長、河村建夫・日韓親善協会中央会会長が登壇した。
開会式の後には、ステージ上で漫才師の「おぼんこぼん」が達者な掛け合いで会場を賑わしたほか、続いて登場した韓日男性7人組アイドルグループ「MIRAE」が今年2月にリリースした日本デビューアルバム『RUNNING UP』から3曲を披露。軽快なダンスと歌声で会場を沸かした。またKPOPピアニストのキムチちゃんが有名な韓国グループの楽曲にアレンジを加えて演奏した。「原曲をイメージできるように特徴を捉えている」とのこと。その後も、にぎやかなステージが続き会場は連日、華やかな雰囲気に包まれ大盛況となった。
駐横浜総領事館の関係者によると、昨年のイベントと異なる点の一つは、多くの協賛団体がついてくれた点であるという。前述の代表者の団体を除いても、横浜商工会議所、ありあけ、ポンパドウル、ホテル・ニューグランド、横浜市日韓親善協会、公益財団法人KOREA GLOBAL ACADEMY YOKOHAMA、神奈川韓国商工会議所、Lee税理士事務所、みつやま、葉山など、幅広い団体・企業から支援を受けての開催だったとしている。来年の開催にも意欲的な姿勢をみせていた。

K-POPアーティストによる特設ステージ公演に、多くの日本のファンが駆けつけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本側の実行委員長としてあいさつを行った田野井一雄会長(右)は、横浜市会議長を務めた経験から議連の立ち上げに至った経緯を説明。韓国側の李富鉄団長は、祭りの開催に先立ち全国から5000通の祝賀メッセージが寄せられたことを報告。横浜市の企業・団体に感謝を伝え、共同で開会を宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金玉彩総領事は昨年1年間で900万人以上が韓日を往来した実績について触れ、両国の関係が着実に前進している点を強調。政権が替わっても変わることのない、今回の祭りのような草の根交流を民間レベルで進めることの意義を語った。また、静岡・神奈川・山梨の地域間交流が増進した点も報告した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅義偉・日韓議員連盟会長

 

 

 

 


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