韓国教育財団は3月28日、100万円を寄付した三昌紙工社長の綾部徳子氏に、駐日大使館主席教育官を兼ねる梁鎬錫常務理事が感謝状を贈呈した。
以前から韓国の学生への支援を考えていたが、取引先の金融機関から同財団を紹介されたため寄付に至った。
綾部氏は1945年韓国生まれ。梨花女子大医学科卒業後、父親の仕事の関係で渡日。当初は日本語に不自由したが、日本の医師国家試験に合格し、医療現場に従事。体調を崩した父親から会社経営を譲り受けた。のちに日本国籍を取得。
綾部氏は「激動の時代の最中、日本へ渡りさまざまな困難を乗り越えた今だからこそ、若い世代を支援したいと思った」と動機を語った。日本生活が長いが、終始韓国語で懇談し、強い教育信念で後世への期待を述べた。
韓国教育財団の梁鎬錫常務理事から感謝状を贈呈された綾部徳子氏(右)