監査院が30日発表した、選管委に対する監査結果は衝撃的だった。選管委は国家機関ではなく、2900人の封建王国だった。盧泰嶽中央選管委員長が国民に謝罪したときの「選管委のパパチャンス(特恵採用)」疑惑は組織全体に蔓延していた。特恵採用の主要通路となった「経歴採用」の10年を全て調査したところ、規定違反が1200件余り摘発された。元事務総長(長官級)の金世煥の息子は「世子」(継ぎ君)のような別待遇を受けた。採用後の1年後には上級機関へ移動、官舎まで提供された。採用テストを鉛筆で作成したり白紙面接点数表を修正した後に合格させるなど犯罪組織そのものだった。
監査院は不当採用に関与した前・現職27人を検察に捜査要請し、追加確認が必要な22人は関連資料を渡した。だが採用に問題のある当事者たちは、法院の判決まで任用の取り消しや懲戒ができないという。昨年5月に告発され、検察が捜査した選管委採用不正事件は、選管委と共生関係の法院が拘束令状を棄却し不拘束起訴された。選管委はもちろん、選管委と癒着したすべての組織は解体が答えだ。