米下院はウクライナ支援予算を通過(現地時間20日)させた。だが、ウクライナ戦争でNATOの代理軍のキーウ側が勝つと思う専門家はいない。外部支援能力とは関係なく、キーウ側はもはや一線で戦う兵士を動員する能力もない。だが、尹錫悦政権はキーウへの支援を強化している。
ロシアは尹政権のゼレンスキー支援を敏感に注視している。韓国側よりも関連動向を報道している状況だ。ロシアのRTは、韓国がキーウと21億ドル規模の低金利ローンを含む経済協力基本協定を締結したと報じた。
崔相穆企財部長官兼副総理とウクライナのセルヒ・マルチェンコ財務長官はワシントンでG7、IMF、ワールドバンク会議に参加、18日(現地時間)に協定に署名した。韓国はキーウの財政を支援するとの尹大統領の約束履行の21億ドルを低金利で提供する基本協定を締結、2025年から開始する。23年9月13日の供与協定に続く2度目となる。韓国はすでに人道的支援として2億ドルを提供した。崔福総理は、ウクライナの再建開発など両国の経済協力方案も議論したという。
ワシントンの意向に忠実な尹政権がロシアに対する敵対的な態度を強化することで、ロシアと尹政権の衝突が感情的に拡大している。韓国外交部がロシアのボリショイバレエ首席ダンサーたちが先週の16~19日、世宗文化会館大劇場で「バレエ&モデル2024スーパーバレエコンサート」に出演する予定だった公演をまた不許可にすると、ロシア外交部が「韓国の政治状況とロシア文化排斥の犠牲となった」と強い不快感を表した。
ロシア外交部代弁人は19日(現地時間)、テレグラムに載せたコメントで先月、観客の安全を理由に取り消されたバレリーナ・スベトラーナ、ジャハロバの来韓公演を取り上げ、「非友好的な行動」と非難した。また「二つの公演が大韓民国首都の文化生活で注目すべき行事になったはず」「ロシア芸術家たちの公演が大韓民国の国家安保を脅かすはずがない」と主張した。「ロシアはロシア内で韓国文化を排斥するつもりはない」とし、「韓国でロシア文化を”排斥”する雰囲気が強まれば、我々は確実な対応策を講じざるを得ない」と強調。すでにロシア内の韓国人が不利益を受ける事例が増えている。韓国はヨーロッパ戦争でロシアと敵対する理由がない。NATOは反共軍事同盟でもない。