日本政府が認定する「日本食普及の親善大使」任命式が3日、ソウルの日本大使館公報文化院で開かれた。ソウルの懐石料理店「三露」の兪成燁代表と、中村調理製菓専門学校(福岡市中央区)のソウル分校「ナカムラアカデミー」の中村哲校長に任命状が交付された。
同大使は日本食・食文化の普及などに取り組む日本料理関係者らを認定する制度。韓国で任命されるのは、2021年と23年に続き3回目となる。
兪代表は京都の老舗料亭「菊乃井」で修行し帰国後、ソウルの有名日本料理店などで調理師を務めた。若手料理人育成にも取り組み、複数の日本料理コンテストで入賞している。
三露は昨年10月に開店。本場の出汁の味にこだわり、30~40代の若年層が来店客の中心で、3カ月先まで予約が埋まっている人気店となっている。
ナカムラアカデミーは09年開校。卒業生は延べ3000人超で、韓国での日本料理ブームを支える存在として人材を輩出している。
日本の農林水産省の調べによると、23年の韓国の日本食レストランの店舗数は1万8210店で、10年前の約3倍に増えている。