台東区役所の会議室で4日、東京日韓親善協会連合会(保坂三蔵会長)とNPO法人「朝鮮通信使縁地連絡協議会」(松原一征理事長)が主催する総会(東京大会)や関連イベントについて議論するための実行委員会を開催。舟坂誓生・実行委員長と、保坂会長が座長を務めた。会場には東京日韓協・東京都議会議員・台東区役所・民団東京本部・通信使行事団体関係者を含む約30人が集まった。
今年の6月1・2日の両日、「第31回朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流東京大会」(仮称)が予定されており、2日には通信使を模した一般向けのパレードも実施する。
今回の会合では、パレードや近隣のイベント会場で衣装を着て楽器演奏や行進に参加する予定の、民団東京大田支部・東京韓国学校・忍岡小学校の代表らと関係者が当日の進行手順を確認した。また通信使とのゆかりがあまり深くない東京での初めての行事開催となるため、縁地連の理事も兼任する遠藤靖夫・21世紀の朝鮮通信使友情ウォークの会会長ら関係者が進行の手順について積極的なアドバイスを行った。
事務的なイベントの運営方針確認の場としてだけでなく、会場からは「なぜこのような国を挙げて行わなければならないような行事を台東区のみの管轄で行うのか」という指摘があった。
舟坂実行委員長は質問者に対し、対馬に拠点を持つ縁地連に加わっているのが東京では台東区のみであることを説明した。
保坂会長は「今回のイベント開催が成功して、東京都の行事としてこれから通信使を題材として扱っていけるように、かつての通信使のゴールであった江戸城とゆかりの深い台東区が先導することに意義があると思っている」と伝えた。
6月1日には台東区役所内でいくつかの会合が持たれる計画だが、通信使研究で名高い田代和生・慶応義塾大学名誉教授が講演を行う予定。後日、台東区役所の広報誌を通じ抽選によって参加者が募集される。詳しくは会期が近づいてから、区の公式ホームページを参照。
(写真中央)会議冒頭であいさつする保坂三蔵・東京日韓親善協会連合会会長