半島有事テーマにオンライン講演会

実業之日本フォーラム
日付: 2024年04月02日 12時46分

 3月27日、実業之日本フォーラムの主催で「緊張高まる朝鮮半島~金正恩の『南北統一放棄』は半島有事を招くか」と題してオンラインの講演会を開催。司会を池田伸太朗・フォーラム編集長が務めた。
海上自衛隊OBの末次富美雄フォーラム編集委員が、今年に入ってからの米国の報道に基づいて緊張の高まりを解説。過去の北韓による軍事挑発行為をリスト化し、25・26日の一夜で一転した金与正・朝鮮労働党中央委員会副部長の談話を分析、南北の軍事力の分析に基づくシナリオの紹介や、ハッカー集団の育成で外貨を荒稼ぎしている北韓の現状に対し、危機感を募らせているという。
韓半島で有事が発生した場合、ソウル在住の在留日本人約1万4000人に被害が及ぶと分析する末次委員の意見がある半面、石戸雄一郎フィスコシニアエコノミスト兼アナリストは「日本への経済ダメージの大きさという意味では、半導体の供給に露骨に影響する台湾有事の方を警戒するべき」として、自説を展開した。
また、末次編集委員は同盟国である米国が韓国と日本に駐留させている陸軍と海軍の果たす役割の違いに注目し、北韓が核開発などで高めた軍事レベルを、抑止力として効果的に用いている現状に対し、改めて注意喚起した。


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