神奈川団長に李富鉄氏

議長は崔喜燮氏、監察委員長に白海秦氏
日付: 2024年03月26日 11時54分

 民団神奈川本部の第51回定期地方大会は23日、横浜市神奈川区の神奈川韓国会館で開催。同大会には、地方委員・代議員在籍者115人中、91人が出席した。
開会あいさつで李順載団長は「2期6年の任期を振り返ると、後半の3年間はコロナ禍と中央の紛糾で思うような活動ができなかった。今後を次期執行部にまかせたい」と述べた。
中央の金春植監察委員長は「中央の3年間の混乱は恥ずかしい限りだ。これから民団正常化のため尽力したい」と誓いを新たにした。選管の金時鐘委員長は「誰が選ばれても終了後はノーサイドで、一致団結をお願いしたい」と希望した。
議長報告では、同大会に先立って同日開かれた第64回定期地方委員会で、2023年度総括報告、24年度活動方針、各種規約・規定改正などが、地方委員在籍55人中39人が出席して満場一致で承認、採択された旨の報告があった。
3機関長が総辞職し、各立候補者が所信表明演説を行った。3人の団長候補のうち、民団神奈川顧問の趙元済氏は「支部の活性化と、緊密な連携が必要。神奈川韓国会館の有効活用と収益性の向上を図るため、積極的な活用をしていく」と述べた。元中央副議長の趙龍済氏は「各支部、傘下団体との連携を強化する。中央が規約の恣意的解釈によって混乱した。組織の実情に合わせた規約改正についても、中央に積極的に提言していく」と主張した。元神奈川団長の李富鉄氏は「インボイス制度施行が、立候補の大きな理由だ。制度によって約1000万円の税負担が増え、神奈川県本部の財政が圧迫される。税理士としての知見を生かして、財政再建を果たし、次世代に引き渡す」と持論を語った。
終了後に投開票され、投票総数92票のうち、李富鉄氏44票、趙龍済氏34票、趙元済氏14票で、過半数の得票者が出なかったため、李富鉄氏と趙龍済氏が決戦投票を行った。投票総数88票のうち、李富鉄氏48票、趙龍済氏40票で、李氏が当選した。
議長と監察委員長は単独立候補のため、崔喜燮氏と白海秦氏がそれぞれ無投票で選出された。
新団長となった李富鉄氏は「48対40の僅差の票決となった。反対意見にもしっかり耳を傾ける。できる限り節税に努めて資金を融通し、組織活性化を図る」と気持ちを新たにした。
議長の崔喜燮氏は「議決機関として執行機関を支える」と抱負を語った。監察委員長の白海秦氏は「楽しくて、いつでも行きたくなる民団づくりをしたい」と誓った。
副任員の選出では、李氏に副団長3人の任命を一任。副議長2人は崔氏に、監察委員2人は白氏に、それぞれ任命を一任した。
また直選地方委員、中央委員と代議員の選出と顧問推戴は新3機関長に、事務局長と執行委員の認准は李氏に、それぞれ委任することで了承された。


民団神奈川本部の李富鉄新団長(左から3人目)


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