芸術公演に対する政治的干渉は全体主義

ゼレンスキー政権の無礼な内政干渉
日付: 2024年03月12日 12時06分

 ロシアの世界的バレリーナ、スベトラーナ、ジャハロバなどの来韓公演が4月に予定されている。これに対しウクライナのゼレンスキー政権がこの公演の取り消しを要求してきた。
今回の公演は昨年12月、公演企画会社が2024年の公演日程を公開したときは特別な問題提起がなかった。だが4日、駐韓ウクライナ大使館が公式立場文を出し「侵略国家の公演者たちを見せるのは、ロシアの不当な侵略を正当化し、ウクライナ国民の苦痛を軽視するも同然だ。絶対容認できない」と表明した。
ジャハロバ主役のモダンス韓国公演は、21年に計画されたがコロナ禍のため延期された公演だ。ジャハロバは4月17~21日の間、ソウル「芸術の殿堂」オペラ劇場で「モダンス」(ファッションを意味するモード=Modeとダンス=Danseの合成語)の韓国初演の舞台に上がる。19年ボリショイ劇場で初演されたこの作品はフランスの著名なファッションデザイナー・ココシャネルの人生を扱った作品だ。2本の断幕バレエ「ガブリエル・シャネル」と「息吹のように」を一緒に披露する。
ボリショイバレエ団の主役ダンサーたちの「ボリショイバレエガラ」も4月16~18日、世宗文化会館大劇場で公演される。マリンスキーバレエ団の首席舞踊手のキム・ギミンも5月16~19日の間、国立劇場でマリンスキー・ボリショイ・パリオペラバレエなど6つのバレエのスタースターダンスたちと共に「バレエシュプリーム」公演に出演する。
ゼレンスキー側が公演の取り消しを要求するや、一部の韓国メディアが同調する報道と社説を載せるなど、親西欧事大主義的反応を見せている。文化日報は、米英らがプーチン大統領を支持した芸術家たちを舞台から排除したことを挙げ、親プーチン芸術人を許容するのは戦犯を庇護する行為と見られるとまで言った。
ウクライナ側はボリショイ・バレエ団劇場の総括指揮者のバレリー・ゲルギエフと主役スターのスヴェトラーナ・ジャハロワの政治性向を問題とし、反ロシアが世界の大勢と強弁する。だが今、米国の対ロシア制裁に参加している国は49カ国。これを大勢とは言語道団だ。ウクライナ戦争の民間人犠牲に怒るならば、イスラエルの無慈悲な攻撃によるパレスチナ人の犠牲になぜ沈黙するのか。
ウクライナ側が韓国の公演企画会社と芸術の殿堂に対して単純抗議や不満表示を超え「絶対容認できない」とは、韓国を米国の植民地くらいに見る暴言だ。
駐韓ロシア大使館は、「文化行事を政治化し、韓国大衆が世界水準の芸術を楽しめる機会を拒否するいかなる試みも韓国国民は容認しないはず」と表明した。
韓国はロシアとウクライナ間では第三者の立場といえる。韓国が以前から計画されたこのような公演まで禁止すれば、ロシア当局も当然、報復する。愚かで無意味な摩擦だ。今回の公演を通じ、ロシア文化を尊重する姿勢を明確にし、韓ロ関係回復への契機とすべきだ。


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