前回に続き、韓民統が結成30周年間の活動を総括した内容を引き続き紹介する。
「しかし、その後登場したブッシュ政権は、北を”悪の軸”と規定するなど緊張を激化させ、核先制攻撃を辞さないと言い、緊張を極度に高め、ジュネーブ基本合意を破棄した。今月の末(2003年8月)、北・米は核問題に関して韓国、中国、ロシア、日本が参加する6者協議を開いたが、北・米関係の根本的解決は、不可侵条約を締結する問題だ。この期間、民族自主を要求する韓国の民衆は、韓国戦争時の住民虐殺、米軍射撃場の被害、米軍の犯罪などを暴露糾弾する闘争を展開し、運動を大きく進展させた。
また、駐韓米軍による女子中学生殺人事件に対して裁判権の移譲、ブッシュ大統領の公開謝罪、SOFAの全面改正、戦時作戦指揮権返還などを要求し、全国民的な反米ロウソクデモを展開した。韓統連など海外民主勢力も反米闘争に合流した」
韓統連議長郭東儀の韓統連大会での基調講演
韓統連議長の郭東儀は、韓統連結成30周年記念大会(03年11月2日)の基調演説で次のように述べた。郭東儀が1970年4月、北の工作船で秘密裏に北へ渡りスパイ訓練を受けた事実は、郭を包摂した尹孝同が証言している。尹も密入北して金日成まで接見した大物工作員だ。
「よくせき、光州市民たちが”全斗煥を引き裂いて殺そう”というスローガンを叫んだでしょうか。この蛮行を後で煽り承認した者は、それまで解放軍の仮面を被り自分の正体を隠していた米国でした。韓国民主化闘争の歴史の大きな茎である反米自主化闘争の時代は、まさにこのような光州民衆抗争をきっかけに始まったのです。こうして見ると、80年代はまさに70年代から続いてきた民主化闘争が反米闘争と密接に結合、質的な発展を成し遂げた、輝く闘争の連帯と言えます」
「昨年(2002年)、本国民衆の反米自主化闘争は前例のない激しさで展開されました。昨年年初からブッシュ大統領の訪問に反対する闘争が強く展開され、6月からは二人の女子中学生惨殺事件を争点とした反米闘争が激しく展開され、韓国の全土が反米のロウソクの明りで覆われました。米国の戦争の脅威に反対する反戦平和運動も野火のように広がっていきました」
「韓国民衆の自主民主統一偉業は大きく進展しましたが、まだまだ道のりは遠いと思います。さらに今日、韓半島に造成された厳重な情勢は、誰もが一時も油断せず、大いに悟り、民族安寧と統一、繁栄の未来を開いていくことに積極的に寄与することを求めています」
「今日、韓半島に造成された情勢で最も厳しく危険なのは、まさに米国による戦争の危険です」
「6・15南北共同宣言を履行することは、民族の自主的平好統一を成し遂げるための、唯一かつ正しい道です。共同宣言を履行することにおいて重要なのはわが民族同士の理念を的確に具現し政治、経済、文化などのあらゆる分野での民族共助を実現することです」
「外勢はあくまでも外勢であるだけで、わが民族の永遠の同伴者になれません。しかし、同族は理念と思想、制度が違っても一緒に生きなければならない永遠の同伴者で運命共同体です。民族の安全と和合、平和統一を望む人なら誰でも民族共助への道に出なければなりません」
(つづく)