民団の第56回定期中央大会が28日、東京都港区の韓国中央会館で開かれ、任期満了に伴う3機関長が改選された。団長に金利中・現神奈川常任顧問、議長に任泰洙・現北海道常任顧問、監察委員長に金春植・現中央監察委員長を選出した。
同大会には、中央委員・代議員在籍者507人中、406人が出席した。開会あいさつで朴安淳議長は「だれが民団執行部にふさわしいか、考えてもらいたい。後悔しないよう選び、3機関長を大事に育て、協力して新たな民団をつくってほしい」と述べた。呂健二団長は「これからのリーダーを決める。結果的に自分の意にそぐわなくても、足を引っ張らないでもらいたい」と懇願した。金春植監察委員長は「これからの民団を背負うリーダーを選ぶ。将来につながる審判をお願いしたい」と力を込めた。
3機関長が総辞職したあと、新3機関長を改選するため、投開票された。団長候補は金利中氏が347票を獲得し、128票の金泰勲氏を、監察委員長候補は金春植氏が314票を獲得し、176票の李根茁氏を、それぞれ破って当選。議長候補は呉英義氏が辞退したため、単独候補となった任泰洙氏が選出された。
中央選挙管理委員会の共同委員長の崔鐘太、呉公太の2氏から新3機関長に当選証書が授与された。
新3機関長あいさつで金利中氏は「これからのスタートが大事。多くの団員といろいろな話をして決めていきたい。一歩一歩進めていく」と気持ちを新たにした。
任泰洙氏は「感無量。3年間反省と葛藤の日々だったが、多くの支援をいただいた。和をもって進めたい。期待に沿うよう精進したい」と誓った。
金春植氏は「混乱した3年間を検証し、前に進んでいく。民団は制度疲労を起こしている。規約を恣意的に運用できないよう、約束したことができる民団にしたい」と抱負を語った。
副任員の選出では、金利中氏に副団長5人の任命を一任。任泰洙氏に副議長2人の任命を一任。金春植氏は監察委員に張仙鶴、金眞の前監察委員の2氏を任命し、了承された。
また直選中央委員選出と中央顧問推戴は新3機関長に、中央執行委員と事務総長の認准は金利中氏に、それぞれ委任することで了承された。
新3機関長に選出された金春植、金利中、任泰洙の各氏(左から)