軍に服務する男性幹部の2人に1人が腹部肥満(メタボリックシンドローム)の傾向がみられるとの研究結果が発表された。乙支大学大学院放射線科のヤン・ユンヨン氏の保健学修士論文「韓国軍人の経歴に伴う肥満と腹部肥満の研究」によると、現役軍人の腹部肥満を分析するべくウエスト周囲を計測したところ、兵士16・9%、幹部48・27%が腹部肥満の状態にあることがわかった。
また、腹部のCT画像による内臓脂肪量をベースとした場合、兵士の18・3%、幹部の49・8%が腹部肥満に該当することが判明した。
これらの数字は、一般国民よりも肥満率が高いことを示している。2020年の国民健康栄養調査によると、19歳以上の男性では43・9%が腹部肥満で、軍人幹部より6・1%低い。国防の最前線に立つ指揮者たちが「メタボ」であるという実態は衝撃的だ。
乙支大の研究チームも「軍幹部に対する肥満対策を強化し、生活環境が異なる兵士と幹部はそれぞれ別の方法で肥満対策を講じるべき」と助言した。
(ソウル=李民晧)