新韓、増配で株主に利益還元

年間配当金2100㌆に
日付: 2024年02月20日 12時27分

 新韓金融持株会社をはじめとする韓国4大金融グループは、1株当たりの配当を増やした上、自社株の買入れや消却規模を拡大し、株主還元政策を強化している。昨年の当期純利益は前年に比べて低迷したものの、株主還元率を30%台に引き上げ株主価値の向上を図っているもようだ。(ソウル=李民晧)

 

 昨年度の新韓金融の純利益は4兆3680億ウォンだった。これは前年(4兆6656億ウォン)に比べ6・4%減少した格好だ。
ハナ金融とウリィ金融の純利益はそれぞれ3兆4516億ウォン、2兆5167億ウォンで、前年比それぞれ3・3%、19・9%減少した。4大金融グループのうち、KB金融は純利益が4兆6319億ウォンに達し、前年(4兆1530億ウォン)に比べ11・5%増加と好調に推移した。

4大金融の株価も上昇傾向に

新韓金融は第4四半期、1株当たりの配当金を525ウォン(総額2692億ウォン)で決議した。2023年の年間配当金は2100ウォンとなり、自社株消却などを含めた年間の総株主還元率は36・0%に達し前年比6・0%の改善を見せた。新韓金融は株主還元政策の一環として、今年第1四半期に1500億ウォン規模の自社株買入れと消却を決定した。
ハナ金融とウリィ金融の総株主還元率は、それぞれ33・0%と33・7%を記録した。KB金融の総株主還元率は37・5%で、4大金融機関の中では最高値となった。こうした金融グループの手厚い配当政策と、株式市場活性化を目指す政府の意志が相まって、金融グループの株価も上昇曲線を描いている。
新韓金融は引き続き株主の価値向上に努めるとの方針を固め、株主還元率50%の達成を目標に掲げた。

 

 新韓金融持株会社の株主還元規模(2023年)

●1株当たりの配当金/2100ウォン
(1Q/525ウォン、2Q/525ウォン、
3Q/525ウォン、4Q/525ウォン)

●自社株買い・消却/4859億ウォン
(1Q/1366億ウォン、2Q/493億ウォン、
3Q/1000億ウォン、4Q/1000億ウォン)

ソウル市中区の新韓銀行本店ビル、国宝1号・南大門に隣接


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