医大定員2000人増の波乱

医療現場が猛反発、専攻医が集団辞職
日付: 2024年02月20日 12時22分

 尹錫悦政権が総選挙を控えて無理なポピュリズム政策で来年に医大の定員を2000人増やすと発表、医療界の猛反発を買い、医療現場が混乱に陥った。政府の医大増員に反発した専攻医2700人が集団辞職、上級総合病院の医者の30~40%を占める専攻医も、緊急医療体系の根幹である必須医療科の専攻医たちが現場を離れ、「手術大乱」など混乱に陥った。
保健福祉部は昨年、教育部が実施した需要調査で全国の医大が提出した希望増員内容を根拠に2000人の増員が可能だと説明するが、全国40の医科大学・医学専門大学院長は19日、教育部の需要調査当時の無理な増員規模を提出したことを認め、2000人の増員を再調整するよう促した。彼らは「2000人増員は全国40の医大・医専院の教育条件を考慮すると短期間に受容できない数字」と指摘、「長い教育訓練期間と急激な人口減少を考慮すれば、人力需給政策は20~30年の先を見る長期的かつ科学的な根拠に基づいて慎重に行われるべきだ」と主張した。
一方、政府は19日、全国修練病院の専攻医に診療維持命令を発令、緊急診療体系を運営している。政府は、各病院の専攻医の出退勤を直接管理するという。
民労総などの不法ストライキには弱い政権が、国家の大計を無視したポピュリズム政策で医療大乱を自ら招いた


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