団長立候補者 金泰勲氏

3年かけて組織立て直し
日付: 2024年02月20日 12時12分

 民団内部で、対立と混乱が3年続いた。私も執行部の一員として責任を感じる。
私は民団での活動を通じて韓半島の歴史、日本による韓国併合などを学んだ。民団のいいところも、悪いところも学んだつもりだ。これまでの経験を生かして民団の大同団結を実現したい。
北韓は韓国を敵国と断定した。核実験やミサイル発射も止まる気配がない。経済協力合意も一方的に破棄した。韓半島の平和を願う私たちは座視できない。朝総連は北韓に盲従している。朝総連には問題が山積みだ。
1950年代からの北送事業、これは拉致だと思う。日本人拉致、核開発などのほか、苦労してきた脱北者に対して犯罪者扱いをする。それらの行為について、北韓は是正しようとしない。
朝総連も北韓の行為に反応していない。朝総連が北韓への盲従を続けるのであれば、これまで以上に厳しい対応が必要だろう。
私の役目は民団再建の土台作りだ。次の世代にバトンタッチすることが務めだと思う。
民団は年々団員が減っている。民団はこれまでに、日本国籍取得者、朝総連出身者、新規定住者らを取り込んだが、減少は止まらない。しかし私は止める。未来の民団の歴史をつくるため、3年で実行に移す。
全国に2500人以下の過疎支部が26カ所。1000人以下は13カ所ある。活性化のためには組織改革が必要だろう。長年、3機関長制をとってきたが、団員にとって負担が重く、時代にそぐわなくなっている。執行部を団長1カ所に集中させて、連携を密にして民団を活性化させる。
かつて青年会や青年商工会などが活発に活動していた。しかし時代が変わった。母国の団体など、多様でさまざまな分野の交流が必要だろう。
デジタル化も推進していく。昨年から運用を開始したKJアプリは、中央、地方本部や支部間での連絡のほか、災害時の安否確認など多様な機能が備えられている。これから3年で土台をつくる。
スマホにKJアプリをダウンロードすれば、同胞同士の情報交換、ハングル講座、Kポップ、グルメ、ショッピングなど、多くのコンテンツが用意され、情報を取得できる。1つのアプリですべてが事足りる。
これは民団を根底から変えるものだ。アプリをダウンロードした団員を30万人としたとき、団費納入問題などすべてが解決する。閲覧するたびに広告料収入が入る。アプリ上で電話番号、住所変更などの手続きも素早くできる。
民団の選挙で直接選挙も可能になるほか、演説会の傍聴も動画配信できるので、候補者への理解も進む。
3年の任期で機能を増やす。次の世代がさらに発展させて、民団組織を支えてもらいたい。
私は土台づくりをして、次世代にバトンタッチする。

 札幌北九条小学校卒、札幌北辰中学校卒、札幌光星高校卒、早稲田大学中退。北海道韓国青年商工会会長のほか、民団北海道団長、中央副議長などを歴任。

金泰勲氏


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