韓国人女性の国際結婚

1位ベトナム人男性の背景
日付: 2024年02月14日 11時47分

 統計庁の資料によると、2022年に韓国人女性が再婚した外国人男性の国籍1位はベトナム(556人)だった。2位は中国(446人)、3位は米国(141人)、4位がフィリピン(46人)、5位が日本(33人)の順。
統計を取り始めた1993年から2003年まで、韓国人女性が国際再婚する相手男性の国籍は、地理的に近い日本が最も多かった。03年のデータによると、日本(1158人)、中国(808人)、米国(277人)の順となっていた。当時、ベトナムはわずか5人に過ぎなかった。逆転が起きたのは04年度だ。同年、中国人男性(2787人)が日本人男性(1624人)を大きく上回り1位に急浮上した。ベトナム人男性を再婚相手として選んだケースは2人だった。背景として、韓国人と結婚し韓国国籍を取得した元中国人女性が、離婚した後に中国人男性を韓国に呼び寄せて再婚する事例が急増したのだ。
ベトナム人男性と再婚した女性の数が急増した要因も先の例と同じだ。再婚した女性の元の国籍はほとんどがベトナムだ。統計庁によると、22年にベトナム人男性と再婚した韓国人女性556人のうち、482人(86・7%)が新たに韓国国籍を取得した者で、元の国籍はベトナムだった。
こうした傾向について統計庁は、ベトナム人女性が韓国人男性と結婚し国籍を取得した後、離婚してベトナム人男性と再婚するケースが多いと推察。
韓国人男性と結婚したベトナム出身の女性が、離婚後に韓国に来たベトナム人男性と再婚するという事例は今後も続くものとみられる。中には、韓国国籍を狙った偽装結婚も存在すると見られている。一方で韓国全体の離婚件数の統計を見ると、韓国人男性―ベトナム人女性間の離婚率は平均より低い。つまり、偽装結婚を悪用する例は実際にはさほど多くないものと見られる。


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