3機関長選合同演説会始まる 18日の東京まで全国6会場

一部で攪乱図る動きも
日付: 2024年02月14日 11時33分

 民団中央が実施する次期3機関長選挙立候補者の合同演説会が、10日の九州地協(福岡市博多区・八仙閣本店)から始まった。11日に中国・四国地協(広島市東区・広島韓国会館)、12日に中北地協(名古屋市中村区・愛知韓国人会館)、16日に東北地協(仙台市青葉区・宮城韓国会館)、17日に近畿地協(大阪市北区・大阪韓国人会館)と続き、18日の関東地協(東京都港区・韓国中央会館)まで、全国6カ所を遊説する。

 各立候補者は、団長候補15分、議長候補と監察委員長候補は各10分の持ち時間で演説する。各自が登壇して主張を述べ、出席した代議員や中央委員は真剣に耳を傾けていた。
10日の約100人が参加した福岡会場では、立候補者の応援に来て聴衆に加わっていた民団宮城の李純午団長、民団京都の金政弘団長らが中央選挙管理委員会に対し、「選管の委員の一部が途中交代したが、規約に基づいたことなのか」「前回3機関長選で票をすぐにシュレッダー処理したが、終了後も2~3カ月は保存しておくべきではないか」「演説会後の懇親会も必要」といった質問・要望をしていた。
参加者の一人は「大声で選管を責め立てるようだった」と当時のようすを語る。団員の一人は「これまでと同様に対抗意識を露わにし、攪乱を図っているのだろう」と述べている。
11日に約70人が参加した広島会場でも同様の質問・要望が出されたが、選管の崔鐘太共同委員長が「中国・四国地協以外の関係者の質問は受け付けない。地元の会場でするように」と発言を押さえた。
12日に約120人が参加した名古屋会場では、同様の質問・要望はなかったが、議長候補の呉英義氏が「任泰洙氏は前選管を相手取って訴訟を起こしている」と発言。選管の鄭博氏が「事実誤認だ。民団ではなく個人に対して訴訟を起こしている。特定候補への誹謗中傷ではないか」と色めき立ったが、共同委員長の崔鐘太氏が「呂健二団長のほか、当時の選管委5人を訴えている」と事実関係を説明すると、反論はなく閉会した。

6候補が各自の主張を訴えた合同演説会=12日、愛知韓国人会館


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