韓国では10日、旧正月を迎えた。今年は9日から12日までが旧正月連休で、この間、帰省や旅行などで空の便や高速道路などの交通機関は人であふれた▼特に今年の連休は、日本への旅行が最も人気を集めたという。旅行会社によると、日本旅行の事前予約はかつてないほどの割合を占めたという。今年の連休が4日と比較的短いこと、そして円安が続いていることが要因だが、両国関係の雪解けムードも追い風になったことだろう▼そんな旧正月が終わり、2カ月後には国会議員選挙が行われる。総選挙の結果と関係なく、韓国政府は友好的な韓日関係の枠組みを堅持すべきだろう▼日本も同様だ。岸田内閣の支持率は超低空飛行が続き、解散総選挙がいつ行われてもおかしくない状況にある。重要なのは、両政府のトップが替わったとしても、揺るがない関係を築くため、関係が良好ないまこそ官民ともに努力することだ▼韓日関係を考えたときに重要な役割を担うのが民団だ。2021年から組織内で対立が続いていた民団では、次期中央団長が28日に選出される。団長、議長、監察委員長には各2名ずつが立候補した。どのような結果になろうとも、次期民団3機関は在日社会をけん引するリーダーとしての役割を果たしてほしい▼内向きの対立は、次世代を失望させ、組織離れを加速させるだけである。韓日関係の発展のためには、自分たちの力が必要であることを自覚し、ぜひ目を外側に向けてもらいたい。その力があると、多くの団員は信じている。