中央3機関長選に6氏立候補

団長候補に金泰勲氏と金利中氏
日付: 2024年02月08日 06時28分

 民団中央が実施する次期3機関長選挙の立候補者が出そろった。28日に予定されている第56回定期中央大会で選出される。次期3機関長立候補者として、1月30日までに中央選管に届け出たのは、団長に現中央副団長の金泰勲氏と現神奈川常任顧問の金利中氏、議長に現中央副団長の呉英義氏と現北海道常任顧問の任泰洙氏、監察委員長に現中央副団長の李根茁氏と現職の金春植氏。中央委員・代議員合わせて507人と、選挙人1074人(10票で1票分)による投票が行われ、即日開票される。各2人ずつ計6人が出馬し、2陣営に分かれた対立構図となっているが、団員の最大の関心事は3年以上にわたった紛糾状態の終焉にある。民団関係者の一人は「どちら側が当選するにしても、正常に定期中央大会を運営してほしい」と願っている。
各候補の経歴と所信表明の要旨は以下の通り(中央選管提供)。

 

団長候補の経歴と所信表明

 金泰勲氏(74)

 現中央副団長の金氏は、札幌北九条小学校卒、札幌北辰中学校卒、札幌光星高校卒、早稲田大学中退。北海道韓国青年商工会会長のほか、北海道団長、中央副議長などを歴任してきた。
2018年から3年間、中央組織改革委員会委員長として、さまざまな組織改革案を示した。
現在の規約運用では、過疎地方を中心に組織運営が成り立たない状況があり、さらに加速するのが明らかであることから、新たな組織体系を幹部、同胞有識者と議論しながらつくりあげる。
昨年から運用を開始したKJアプリについて、団員以外の同胞に対しても、有益な情報を提供する。とくに若年層に民団の活動を理解してもらい、新しい層の組織化を進める。
韓日友好については、民団が先頭に立ち、両国の議員連盟、親善協会、政党を含めた組織的・人的な信頼関係を深め、真の共生社会実現に向けて全力を尽くす。
今年をデジタル元年と位置付け、会議のリモート化を図るとともに、KJアプリによる情報伝達、共有化を図り、時間、距離、コストの削減を進める。

 

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金利中氏(64)

 現神奈川常任顧問の金氏は、南武朝鮮初級学校卒、神奈川朝鮮中等部卒、同高等部卒、都立大森高校定時制卒、関東学院大学卒。韓国神奈川青年会議所会長のほか、神奈川団長、中央副団長などを歴任してきた。
2021年からの3年間は、中央3機関の対立と執行部・議決機関の恣意的な規約解釈による異常な組織運営が中央本部の威信を貶め、全国から指弾を受ける事態になった。組織は疲弊し、中央不要論まで飛び出した。幾多の危機を乗り越えた民団の底力と地方、傘下団体の英知を結集して民団再構築に立ち上がる。
そのために、地方協議会と緊密に連携し、過疎本部、支部活動に対する支援策を打ち出す。オンラインを導入して、地方組織の一体化を創出する。
組織混乱の要因となった、恣意的な規約解釈による組織運営を議決機関とともに再検証し、規約を無視した過ちを是正する。
世代交代推進と多彩な人材活用のため、日本国籍同胞、新規定住者、女性、商工人などを大胆に受け入れる。地方の逼迫した財政事情を打破するため収益事業に着手し、収益の地方分配に活路を見いだす。

 

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議長候補の経歴と所信表明

 呉英義氏(72)

 現中央副団長の呉氏は、中津市立豊田小学校卒、中津市立豊陽中学校卒、県立中津南高校卒、九州大学卒、在外国民教育研究所卒。。在日韓国青年商工人連合会会長のほか、大分団長、民主平和統一諮問会議西部協議会会長などを歴任してきた。
60万同胞の画一的な時代は過ぎ去り、特別永住者25万人、新規定住者14万人プラス日本国籍者といわれる新しい時代に突入した。次世代育成、組織幹部養成、自立財源の確立など、喫緊に取り組むべき課題が山積している。
議長候補として、(1)公明公正に議事運営(2)規約、規定の見直し(3)選挙制度の研究の3つの公約を掲げる。
時代の変化に対応しながらも、民団の基本的理念を忘れることなく、民主主義の原則に立って、議長としての職責を果たす。

 

 

 

 

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 任泰洙氏(62)

 現北海道常任顧問の任氏は、神谷小学校、東京朝鮮第一初中級学校、神谷中学校、都立北高校卒。北海道韓国青年商工会専務理事のほか、北海道団長、中央副団長などを歴任してきた。
第55回中央大会を混乱に招いた当事者の一人として責任を感じている。
今般の中央大会で公正かつ公平な選挙が行われ、民団再生の大きな契機になると確信している。
民団と傘下団体を守るため、規約遵守を徹底し、民団運営の基盤となる財政の透明化と健全化で、民団財産の保全を図る。
団員の生活を守る民団の現行規約がニーズに合わないのであれば、積極的に改正論議を進める。恣意的な規約解釈や権力の乱用を二度と許さず、だれにもよく理解ができる団員のためのルールづくりに努力する。

 

 

 

 

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監察委員長候補の経歴と所信表明

 李根茁氏(69)

 現中央副団長の李氏は、仙台市立木町通小学校卒、東北学院中学校卒、同高校卒、東北学院大学卒。宮城韓国青年会会長のほか、宮城団長、中央人権擁護委員会委員長などを歴任してきた。
幼い頃から父に民団の行事に連れて行かれ、民団は身近にあった。宮城韓国青年会に入会し、53歳で民団宮城団長を任された。
民団が衰退、分裂、崩壊しないか心配している。規約は必要だが、権力側が自分たちの解釈で、自分たちを守るために運用するべきではない。規約は一般団員の権利をも守るためにあるということを肝に銘じて、次の世代に渡す健全な組織作りに協力をしていく。
監察委員長に選ばれた暁には独善的でなく、民主的で開かれ、強靱で柔軟な組織になるよう最善を尽くす。規約に則り、職務に精励することを誓う。

 

 

 

 

 

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 金春植氏(77)

 現中央監察委員長の金氏は、多仁面国民小学校、東京韓国学校、江戸川区立第5中学校、都立墨田工業高校定時制、上武大学卒。江戸川支部支団長、東京監察委員、中央監察委員などを歴任してきた。
次期監察委員長としては、全国の団員の力量を総結集して、団員あっての支部、支部あっての地方本部、地方本部あっての中央本部、団員が民団の主権者として開かれた民団に改革できるよう全力で頑張る。
監察機関として、不羈独立の基本理念に基づき、厳正中立、公明正大、迅速に決断する。是々非々の姿勢で執行機関、議決機関とも協議しながら、協力していく。3年間の混乱に対する真相究明委員会(仮称)を設置する。ヘイトスピーチ処罰法成立に向けての運動にも取り組んでいく。

 

 

 

 

 

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