韓国語の達人が教えるおすすめ学習法 トリリンガルのトミ

体系的にコツコツと 動機の明確化も大切
日付: 2023年12月28日 10時48分

 私は体系的に韓国語を学習することを勧めている。体系的な学習法とは、文字と発音から学び始め、初級レベルの単語と文法、そして中級レベルの単語と文法というようにステップを上がっていく学習法のことだ。そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、実は多くの学習者がいろいろな参考書をつまみ食いしては行ったり来たりを繰り返して、長い間、学んではいるけれど、身になっていないという状況に陥っている。いまの時代は情報があふれている。韓国語学習においても、インターネットをはじめとしたさまざまな媒体で多くの学習法が紹介されている。簡単に情報を得ることで、逆に何が正解なのか分からなくなるといったことも多い。
入門、初級、中級、上級と体系的に階段を上がるようにして、一冊一冊の参考書を完璧にこなし、コツコツ進んでいくのが、結局は早道になる。
例えば書籍を利用する場合、私が勧めるのは『できる韓国語』シリーズ(アスク出版刊)。このシリーズは、初級から中級レベルまで段階的に韓国語の知識とスキルを積み上げることができる優れた教材だ。それぞれのレベルで必要な文法と語彙が体系的に整理されており、学習者が自分のペースで着実に力をつけることができるように設計されている。
私自身が運営するYouTubeチャンネル「トリリンガルのトミ韓国語講座」では中級レベルまでに必要な単語と文法を動画を通して体系的に学ぶことができる。
アプリを使って勉強することも良い方法だと思う。例えば、『できちゃった韓国語』。このアプリは、ゲームのような楽しさで韓国語の学習をサポートしている。音声認識機能を備えており、正確な発音を身に付けるのに役立つ。
学習を継続するためには、「なぜ、自分は韓国語を勉強しているのか」ということを明確にすることが大切だ。韓国ドラマを理解したい、推しと韓国語で話したいなど、いろいろな理由があるはずだ。それを書き出し、常に視界に入る場所に掲示することで、日々の学習に対するモチベーションを上げることができる。学習の習慣化も重要。毎日、同じ時間に勉強することで、韓国語に触れることが日常の一部となり、学習が生活に溶け込んでいく。
韓国語学習において重要なことは、自分のレベルを曖昧に自己判断せず、具体的な基準や試験のスコアなど客観的な指標を用いて判断すること。例えば、特定の教材を完了したか、韓国語能力試験(TOPIK)でどのレベルの試験に合格したかなど、明確な成果をもとに自身のレベルを判定しよう。

 

トリリンガルのトミ
YouTuber。TOPIK広報大使。「無料なのに有料以上」をキャッチフレーズに、2019年からYouTubeで「トリリンガルのトミ韓国語講座」を開始し人気講師に。登録者数は約11万人。


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