「暫定3機関長」協議を要請

民団中央 肩書外すことを条件に容認
日付: 2023年12月12日 12時26分

 「臨時中央大会」と称する2日に都内で開かれた集会に対し、民団中央はただちに否定する公文を呂健二団長名で4日に発行した。
同集会を「本団の規約に基づくものではなく、いかなる意味でも『臨時中央大会』ではありません」。さらに「規約上『暫定』ないし『臨時』の中央団長、中央議長、中央監察委員長など一切認められておらず、金利中氏、張仙鶴氏、及び韓在銀氏は、いかなる意味でも本団中央の役員の地位にありません」と断じ、「未曾有の違法な分派活動を一切認めません」としている。
中央と東京が入居する韓国中央会館には一時、独自に選出された執行部関係者の利用を禁止する警告書を中央の呂団長と東京の金勇光直轄団長名で掲示した。6~8階の階段は封鎖されてエレベーター以外で移動できなくなるなど、普段通り業務は続いているが、緊張感に満ちている。
5階の東京の事務所入り口にも一時、同様の警告書が張られた。これに対して、東京の李壽源団長名で文書が張り出された。中央の警告文について「業務妨害、脅迫罪などに該当する可能性がある」とし、中央に対して「裁判による手続きを持って解決するほかない」と今後の対応をほのめかしている。
独自に選出された「暫定3機関長」らは協議を求めて6日、中央の呂団長と朴安淳議長に面会の申入書を提出した。
これに対し中央は7日、呂団長と朴議長名で、改めて独自集会と暫定3機関長を自称することを否定したうえで面会を拒否した。しかし「騒動の収拾について何らかの言い分を申し述べたいというのであれば、貴殿らよりこのような(暫定3機関長の)肩書を外した申入書を改めて受け取った際に、そのような話し合いの場を設けることはやぶさかではない」と事態収拾のため、条件付きで容認する意向を回答書で示している。
中央の回答に対して、「暫定3機関長」は8日に再度、15日を指定しての面会を要請している。


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